デイサービスでは体を動かして体操をしますが、楽しい時間にしたいものですね。
体操には、自立に向けた体の機能の維持の目的や運動する習慣を身につけることが出来ます。
また仲間と一緒に運動することで得られる楽しみもありますね。
高齢者の方に楽しいと感じていただける体操やゲームを紹介します。
行う際の気を付けたいことも併せてご覧ください。
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デイサービスの体操を楽しいものにしたい前準備
デイサービスに通われる方の多くは、高齢者の方たちですが、中にはまだ40代50代の身体に障害のある方たちもいます。すべての利用者さんに楽しんで体操に参加してもらうためには、そのための準備といくつかの注意点があります。
イスに座って行う体操の場合、まずはイスを等間隔に並べます。隣の人とぶつからない程度に、だいたい60センチ以上の間隔を空けて横一列に配置し、人数が多い場合は同じように後方にも何列か配置します。より注意の必要な方(目や耳が不自由な方、片麻痺の方など)を前方に固め、それぞれ介護士がサイドにつきます。
体操の指導を行う職員はイスと対面に座り、全体からよく見える位置であることを確認します。
イスに深く腰掛け、足は肩幅に開きます。この時、足の裏がしっかりと地面につく高さのイスを使用し、場合によっては足元には踏み台を設置します。
本格的に体操を行う前に、まずはゆったりとしたテンポの曲でストレッチを行い、徐々にアップテンポな曲に変えます。この時にかける曲は、誰もが知っている元気が出るような曲が良いでしょう。ノリの良い古い歌謡曲なども良いですね。
体操をする際の注意点としては、キチンと靴紐が結ばれていること、サンダルなどではなくかかとのある運動靴などを履くこと、アクセサリー類は外すことなどです。
デイサービスの体操を楽しいと感じてもらう為に出来ること
ミラーリングという言葉をご存知でしょうか?
人は相手の言葉や動きに合わせて、つい無意識のうちの同じようにマネてしまう傾向があり、これをミラーリングと呼びます。デイサービスの利用者さんに体操を楽しいと感じてもらうためにも、ぜひこのミラーリングを利用しましょう。
人は笑顔の人を見ると、つい笑顔になってしまうものです。体操を指導する際にも、常に笑顔を心がけることで、参加者の方たちも自然とつられて笑顔になっていくのです。初めのうちは慣れない環境に戸惑って緊張したり、不機嫌になったりする方でも、こちらが根気よく笑顔で対応することで、次第に表情が和らいでくるものです。
体操を指導する際には、聞き取りやすい音量で、明るくハキハキと話すことも大切です。聴力や理解力が衰えている高齢者の方たちを相手にするのですから、わかりやすい言葉遣いで、丁寧に接することが求められます。
堅苦しい言葉遣いだけではなく、時にユーモアを交えながら指導を行うことで、体操をすることがより楽しく感じられるでしょう。
デイサービスの体操はみんなでやるから楽しい
夏休み期間は、多くの公園などでラジオ体操が行われており、地域の子どもたちとともに、一般の方やお年よりも数多く参加されています。家で一人でテレビを見ながら体操をしていても、なかなか長続きはしないものですが、みんなで一緒にやると楽しく続けられますよね。
デイサービスにおいても、利用者さんのみではなくなるべく職員も一緒に参加することで、楽しみながら体操を行うことが出来るでしょう。
体操と言っても、利用者さんの中には身体の不自由な方も多く、出来ることが限られているケースもありますが、軽いストレッチだけでも十分に効果はあります。
まずは深く深呼吸から。両手を上に伸ばしながら、鼻から息を吸って口からゆっくりと吐き出す動作を3回ほど繰り返します。
次は、首のストレッチです。頭を前後左右に倒し、それぞれ5秒ずつ数え、それを2回繰り返します。痛くならない範囲で行いましょう。
首の筋肉を伸ばしたあとは、肩のストレッチをしましょう。両腕を胸の前で組み、両手を胸にくっつけた状態のままで、5秒数えながら肩を上にあげ、5秒たったら肩を下げます。これを2回繰り返します。
デイサービスの体操の効果とは
デイサービスで体操を行うことで期待できる効果とは、主にこちらです。
- 自立した生活を送るための身体機能の維持および向上
- 仲間とともに運動を行うことで連帯感が生まれ、孤立感を解消できる
- 生活の一部として運動習慣を身につける
- 日常の中に楽しみを見つける
一人暮らしのお年寄りなどはとくに、普段はあまり運動する習慣がない方が多く、デイサービスを利用して体操を続けることによって、身体能力の維持や介護予防にも繋がることが期待出来ます。
また、集団で体操することによって、他者との繋がりや楽しみを見いだせるといった効果もあるでしょう。
デイサービスとは、食事や入浴を提供する場であるとともに、体操やレクリエーションを通じて他者との交流を図り、孤立感を解消したり、普段介助する側の家族にも休息を与えることが出来る、貴重な場でもあると言えます。
デイサービスでみんなで楽しめるゲームを紹介します
デイサービスでは集団で行う体操以外にも、利用者さんみんなで楽しめる簡単なゲームを取り入れているところが多いようです。最初は参加することに躊躇っていた方たちも、実際にゲームに参加してみると、いつしか夢中になって楽しむ姿が見られることもしばしば。チーム対抗戦形式にすると、より白熱した展開になり、みんなで楽しむことが出来ますよ。
風船バレーは車椅子の方も一緒に楽しむことが出来る、レクリエーションの鉄板です。ネットは高さ1メートルほどに設定し、何回触っても床に落とさずに相手コートに返せばOKというルールにするなど、参加者の身体レベルに合わせて行うと良いでしょう。
切り口を斜めやジグザグなど様々な形に切った牛乳パックを積み重ねるゲームは、単純ですがなかなか頭を使うため、チームで相談しながら行えます。
ペットボトルに重りになる物を入れて、輪投げや的当てに使用することも出来ます。利用者さんと一緒にゲームに使う用具を手作りすれば、指先の機能を高めることにも繋がります。