Yシャツなどシャツをアイロンがけしてもシワが取れないことってありますよね。「スチームアイロン」ならシワも取れるはずだと思っていませんか?
実はシワが完全に取れないのは「アイロンがけ」のやり方が間違っているのかもしれません。
シャツのアイロンがけの正しいやり方とシワが取れない場合の対処法について詳しく説明します。
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スチームアイロンでもYシャツのシワが取れない場合の対処法は?
スチームアイロンをかけてもYシャツのシワが取れないという経験はありませんか?何度かけても取れないYシャツのシワは、原因さえ知っておけば簡単に取ることができます。
まず、Yシャツにシワが付いてしまう原因からご説明していきましょう。洗濯機で水と一緒にくるくる回っている段階ではまだシワは存在しません。シワが生まれる瞬間は、Yシャツが乾く過程にあります。
洗濯直後のYシャツは水を十分に吸って繊維が膨張している状態です。ハンガーにかけて干すと、繊維から徐々に水分が抜けていきます。すると繊維の体積が小さくなります。小さくなる過程で繊維が縮んだり折れたりして、シワとなります。
また、Yシャツが乾く過程で水素結合という現象が起こります。水素結合とは水素が糊のような役割をしてしまうことです。この糊はシワをその形のまましっかりと固定してしまいます。水素結合が強ければ強いほど、ただ熱を加えてプレスしただけでは取れない頑固なシワになってしまいます。
難しい話になってしまいましたが、要するにこの水素結合を元に戻せばシワは綺麗に伸ばすことができます。水素結合は水を加えることで元に戻るので、アイロンをかける前に霧吹きで水を吹きかけましょう。Yシャツの生地がしっとりするくらい濡らしてからアイロンをかければ、アイロンだけでは取れないYシャツの頑固なシワも元通りです。
しかしこれは綿100%のYシャツの場合です。合成繊維のYシャツの場合は水で濡らした後により高温のアイロンでプレスする必要があります。170度くらいに設定して、必ず当て布をしてからアイロンをかけましょう。
綿緒素材のシャツのシワが取れない場合はアイロンのかけかたに注意!
次は綿緒素材のシワを綺麗に取る方法をご紹介します。綿緒素材のシャツにはスチームアイロンはあまり効果が強くありません。スチームアイロンから出る水分は、粒子が小さくすぐに乾きます。この特性が裏目に出て、せっかくの水分が綿緒素材の大きな繊維を通過してしまいます。運良く繊維に吸収された水分もすぐに乾いてしまうのであまり効果がありません。
綿緒素材のシャツの頑固なシワには霧吹きで水分を与えることが大切です。シャツがしっとりするくらい濡れたら、縫い目を軽く引っ張りながらドライアイロンを当てていきましょう。
袖口や襟は左右から真ん中に向かってかけるのがポイントです。
また、洗濯直後にアイロンをかけることもおすすめです。シャツ全体が濡れているため、霧吹きで繊維に水分を含ませる手間が省けます。
シワが取れないシャツ…アイロン以外でシワを取ってみよう!
忙しい朝に今日着ていくシャツのシワが取れないとイライラしてしまいますよね。いちいちアイロンを温めて、霧吹きで濡らして、というのが面倒な日もあるでしょう。そんなときの時短として、アイロン以外でシャツのシワを簡単に取る方法をご紹介します。
朝シャワーを浴びる人におすすめの方法が、浴室の湯気でシャツのシワを取るという方法です。シャワーの際にシワの取れないシャツを一緒に浴室に持ち込みます。直接シャワーのお湯がかからない場所にシャツを干して、普通にシャワーを浴びましょう。温かい湯気がシャツのシワを伸ばしてくれます。
そしてこちらはご自宅に衣類乾燥機がある人におすすめな方法です。乾燥機にシワの取れないシャツと氷を2~3個ほど入れて、温度を最大に設定して5~10分乾燥機を回します。乾燥機の熱で溶ける氷の蒸気がスチームの役割を果たし、頑固なシワも伸ばしてくれます。乾燥機を回している間他のことができるのが嬉しいですね。
裏技として覚えておくと、いざというときに役立つかもしれません。
Yシャツをアイロンがけする場合のコツ!
シャツにアイロンをかけるのって意外と難しいですよね。それぞれの素材でアイロンのかけ方が違ったりと、アイロンがけという家事は意外と奥が深いものです。
そこでいまさら人に聞けないアイロンの基本的な知識を、コツと一緒に詳しくご紹介したいと思います。
Yシャツにアイロンをかける前に何の素材を使っているかを必ずチェック!
綿100%なら高温でかけましょう。合成繊維なら中温でかけないと繊維が溶けてテカリの原因になってしまいます。どうしても取れないシワは必ず当て布をしてから高温でかけるようにしましょう。
霧吹きでしっとりと濡らしてアイロンをかけるとシワが取れやすくなります。
アイロンは、Yシャツの袖口や襟などの細かい部分や厚い部分からかけましょう。
アイロンを持っていない方の手も働かせます。シャツの生地を軽く引っ張りながら、ピンと張った状態でアイロンをかけるのが効果的です。
アイロンはできるだけ一直線にまっすぐかけます。そうすることで綺麗な仕上がりになります。
また、アイロンをかける際は尖った先端に注意が向いてそちらに重心をかけてしまいがちです。取っ手に重心をかけるように意識すれば、アイロンの大きい面に重心がかかるのでしっかりとプレスすることができます。
以上のことを心がけて、丁寧にゆっくりとアイロンをかけるようにしましょう。
アイロンがけする時に注意することは?
最後にアイロンを使用する際の注意点をまとめてご説明します。使い方を誤れば怪我などのやけどや火事などの事故に繋がる恐れのあるものですので、十分に注意して使用するようにしましょう。
アイロンを使用する際の注意点
アイロンをかけるときには素材別の適温を守りましょう
これはアイロンをかける際のコツとしてもご説明しましたが、同時に安全にアイロンをかける上での注意点でもあります。事前に製品の取り扱い表示を確認して、高温、中温、低温のどれでかけるべきか把握しておきましょう。高すぎる温度でアイロンをかけると、生地が焦げたり溶けてしまう可能性があります。
アイロンのドライとスチームの使い分けましょう
ドライやスチームをなんとなくで使い分けていると、シャツのシワがなかなか取れないことがあります。素材別やシワの頑固さなどで、ドライとスチームを上手に使い分けましょう。
布は平らにして、アイロンはまっすぐにかけましょう
アイロンをかける前にアイロン台の上にシャツをピンと張ります。かけている間も空いている手でシワを伸ばしながら丁寧にかけましょう。