海で遠泳をする場合、おそらくクロールか平泳ぎの泳ぎ方にすると思いますが、プールとは違う海での遠泳のため、それぞれ泳ぎ方のコツがあります。
クロールや平泳ぎで海を遠泳する時はどのようなコツがあるのでしょうか。遠泳する上で大切なこととは?
海の遠泳は想像以上に危険が潜んでいます。一番は無理をしないことです。
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クロールで海を遠泳する時の泳ぎ方のコツは?
クロールで遠泳をするときの泳ぎ方は、ゆっくり長く泳ぐことを意識することが大切です。
プールで泳いでいるようにクロールをするとすぐに疲れてしまいます。海は潮の流れがあるので、どれだけ体力を残しながら泳ぐかがコツとなります。
プールで、ゆっくり長く泳ぐことを練習してから遠泳に挑戦しましょう。
遠泳に初めてチャレンジするときには、遠浅で潮の流れのあまりない海を選んでください。
必ず、上級者やコーチについてもらいましょう。
では、遠泳をするにはどのくらい泳げなくてはいけないのでしょうか?
普段からプールで2000mは楽に泳げるくらいが理想です。ブランクがある人も過信をせずに、必ずプールで練習しておきましょう。
プールの温度は管理されていますが、海の温度は違います。また場所によって水温が違うこともあります。足がつらないように気をつけなくてはいけません。足がつってしまったら十分に息を吸い込んでから、顔を水に伏せ前屈みでダルマ浮きの姿勢になり、慌てずにゆっくり筋肉を伸ばしましょう。
平泳ぎで海を遠泳する時の泳ぎ方のコツは?
遠泳に適している泳ぎ方といえば平泳ぎです。
クロールのようにスピードはありませんが、疲れにくく長い距離を泳ぐことができます。
海の水はプールの水と比べて身体が浮きやすいので平泳ぎのほうが遠泳に向いていると言えるでしょう。また、顔が正面を見ているので、前方が見やすく目的の方向に行きやすいのです。
遠泳をするポイントは、リラックスして泳ぐことです。遠泳をするときには、陸上で歩いているようなスピードや力の入れ具合が丁度よいでしょう。
プールで練習するときには、25メートルを10回続けて泳いだりして慣れていくといいでしょう。止まらずに泳ぐことに慣れてきたら、距離を50メートル、100メートルと伸ばしていきましょう。
平泳ぎはゆっくりだからと過信せずに、休むことも大切です。とくに海では波があるので思うように前に進めないこともあるでしょう。
きついと思ったら、止めるという判断をしなくてはいけないということを頭に入れておきましょう。
海の遠泳は安定した泳ぎ方が大事
遠泳で泳ぎ切るには、楽をして泳ぐことも必要です。バタ足ひとつにしても、どれだけ省エネで泳ぐことができるかがポイントとなります。
バタ足をすればそれだけ前に進みます。しかし、手を動かし前に進むというのが遠泳の基本スタイルとなるのでプールで練習するときには足にビート板のようなものを挟み、腕だけの力で泳げるようにしていきましょう。慣れるまではバランス維持のための小さいキックを打つといいでしょう。
慣れるまでは、前に進めずにただただ疲れるだけと思うかもしれません。しかし、前に進めないのは上半身の筋力が足りていないためです。
スピードを重視した泳ぎと距離を重視した泳ぎは使っている筋肉が違います。遠泳のような長くゆっくりとした動きに対応しているのは遅筋となるので、遅筋を鍛える練習をしましょう。
遠泳で必要な体力は、遠泳でつけることができます。安定したフォームでゆっくり泳ぐ練習を繰り返してください。ゆっくり泳ぐときには呼吸のリズムも一定にしましょう。
海の遠泳は危険がいっぱい!遠泳時の注意点とは
プールと違い、海は沢山の危険が潜んでいます。岩や浮遊物、クラゲ、海水を飲んでしまうこともあるでしょう。脱水症状や、低体温症にも気をつけなくてはいけません。
遠泳で一番大切なのは、練習や準備はもちろんのこと体調管理をしっかり行うことです。
体調が良くないときには、遠泳をしないと判断する心の強さも必要です。
遠泳をするときには、寒さに慣れることも大切です。泳ぎ始める直前に水に顔をつけて息をブクブクと吐いておきましょう。顔を水に浴びた瞬間に寒さを感じやすいので先に顔をつけ慣れておきましょう。
顔に海水がかかり、冷たい!と思うと肺が収縮し、呼吸がしにくくなってしまうことがあります。泳ぎ始める前には、腰まで水に浸かり、息を吐き出しておきましょう。
また、日焼け対策もしっかり行いましょう。
遠泳はその日になってみないと状況がわかりません。また、波が穏やかであってもいつ荒れるかもわかりません。波のせいで息継ぎが出来ないこともあるでしょう。そんなときに慌てないという気持ちを持つことが遠泳のポイントとなります。
海の遠泳で大切な2つのポイント
ペース配分
遠泳は、最初から最後まで同じペースで泳げるように意識することが大切です。泳ぎ始めは、体力があるのでフォームがぶれずに体を思う通りに動かせるでしょう。
しかし、長い距離を泳ぐと体力や気力が奪われていきます。身体が疲れてくると、呼吸もしにくくなり動きも小さくなるでしょう。
このような泳ぎ方にならないために、最初から最後まで同じペースで泳ぐ必要があるのです。
息継ぎ
クロールにしても、平泳ぎにしても息継ぎは一定のリズムで行いましょう。平泳ぎの場合は、顔を上げたまま泳ぐことも可能です。きちんと呼吸をすることで楽に泳ぐことができます。遠泳を上達させたいのであれば、どれだけ力をいれずに泳げるかがポイントです。その力を入れずに泳ぐには一定のリズムでおこなう息継ぎが重要なのです。
海で泳ぐ場合は、足がつかないことのほうが多いでしょう。泳ぐのを止めて休むときも体を浮かせておく必要があります。浮かんで立ったまま休む練習もしておきましょう。