テレビの中継を見ていると、放送中の音声に時間差が生じていることもあります。特に、国際中継では、時間差が生じている場面をよく見かけるものです。
では、この現象が起きる理由は一体何なのでしょうか。
ここでは、テレビの国際中継で時間差が生じる理由や生放送の仕組み・テレビとラジオの関係についてお伝えします。
私達が毎日見ているテレビには、意外な裏事情があるのです。
テレビ中継の雑学について知って、ちょっとした知識を自慢してみるのも面白いですよ。
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テレビの国際中継で時間差が生まれる理由
最近では、テレビの普及率も1人1台の家庭もあるほど大きなものとなっていますよね。
テレビ大好き!な人が多い現代では、テレビに対しての素朴な疑問は常にあると思います。
そんな素朴な疑問の一つでもある「時差」について今回は詳しく紹介していきたいと思います。
ニュース中継で映像と音声に時間差が起こる理由
スタジオと現地取材班との中継のやり取りでスタジオから質問を投げかけた時、かなり返事が遅くなってから返ってくるなんて映像を見たことがあると思います。
これは、中継しているところが遠ければ遠いほど時差があるようにも思いますよね?
これの理由として言えるのは「映像と音声が別々に発信されている」というところです。基本的に映像は「衛星」を利用し、音声は「地上の光ファイバー」を使っているためと言われているのです。
簡単に説明すると、映像と音声は別々に発信されているため時間差が生まれて届いているという事なのです。
テレビの国際中継は衛生を利用することで時間差が生じる
国際中継をする時に映像に「衛星」を取り入れている事で、時差が生まれているというのは上記でも簡単に説明しましたよね。
そもそも、音源だけの場合だと国際中継だとしても地上の光ファイバーを使用して届くため遅いという感覚にはなりません。
ただし、映像が届くと別です。
映像と音声はセットのことがほとんどのため、伝達手段が違うところからも時間差という問題が生じてしまうのです。
そう考えると、使用する人が減少している「ラジオ」を使うと、ズレがなく光ファイバーで音声のみ届くという事になるのですね。
テレビの生放送中継にも時間差がある
次には、ちょっとした驚きを紹介したいと思います。
テレビを見ていると特別番組などで、よく「LIVE」と表示されている映像を見かけませんか?
ご存知の通り、LIVEの意味は生中継という意味で事前に録画していた映像を流しているわけではないですよ…という事をアピールしていますよね。
ここからが驚きです。
実は、この「生中継」ですが、本当の正確な生中継ではないのです。
「え?どういう意味?」と思いますよね。
ここから詳しく紹介していきたいと思います。
生中継は若干の時間差が存在している。
テレビ業界では、語ってはいけない事柄や言ってはいけない用語も制限されているため、いくら生中継でもそこはしっかり対応しなくてはいけないのです。
ですので、放送禁止用語を生中継で語ってしまった場合に備えて5秒から10秒程度消す余裕をもって生中継を送っているというわけなのです。
まあ5秒位なら「生中継」と言っても良いようにも思いますが、厳密に言うと「生中継」ではないという結論に達するようです。
テレビの中継よりもラジオの放送の方が早い
上記でもチラッと紹介しましたが、やはりテレビよりもラジオの方が伝達速度は早いため、同時に同じチャンネルをつけた場合ラジオの方がより早く進んでいるのがわかるでしょう。
とはいっても、何十分も何時間も早く伝えているわけではありません。
そんなに早くラジオが対応できるのならもっと現代社会にもラジオは普及しているはずです。残念ながらこちらも何秒か早いという程度に収まってしまっています。
ただし、スポーツ中継などの場合は、野球だとホームランをいち早く確認できるのでラジオの方がオススメかもしれませんね。
最近の車だとカーナビが当たり前ですので、映像で野球を見ることも可能ですが昭和後期の車だとカセットラジオ付属のオーディオ機械が主流でしたのでよく野球が車のラジオから流れてきていた事を記憶しています。
映像が無いことで物足りなさも感じましたが、今考えると映像がないからこそ臨場感を感じられる存在だったのかもしれませんね。
デシタルテレビ中継の時間差で時報が廃止
ブラウン管テレビからデジタルテレビへと変化をとげ、テレビ業界でも時報がなくなりました。
かつて某TV局で12時には必ず毎日時報を映像として届けていたのですが、テレビのデジタル化が始まり、こちらも時間差の影響から何秒かズレて正確な時間を伝える事ができなくなったため、廃止という結果に至ったのです。
そう考えると、時代は常に進化しているにも関わらずやはりそれだけでは対応しきれないという自然の原理も抱えておりメリットだけでは無いという事がわかりますよね。
勿論最近ではもうブラウン管テレビを利用している人の姿がほぼ見かけなくなりましたので、差を比べようにも難しい環境とも言えますが、昔は昔の良さがあったという事が言えるのだと思います。
そのためなのか、昭和の古き良き時代をこよなく愛している人はまだまだたくさん居て、手動でダイヤルを回すタイプのテレビをコレクションとしている人も少なくありません。
便利だから…といって何者にでも変わっていってしまう現代ですが、大切なのはその基盤が根底にはあったという事です。
何事も原点があったわけですから、最新の機器を取り入れることも必要ではありますが、昔の良さも思い出し使えるものは使う、大切にするという事は忘れずにいたいものですよね。