親の介護は突然必要になる場合があります。
兄弟がいる場合は親の介護はどうしたら良いのでしょうか。また介護の分担はどのようにすると良いのでしょう。
兄弟間で親の介護問題をめぐって、トラブルになるというケースも本当によく聞きます。
まずはどんなトラブルのケースがあるのかをご紹介します。
ではもめないためにはどうすると良いのでしょうか。
兄弟姉妹間で話し合っておく、またどんなことを話し合っておくべきなのか話し合いのポイントを紹介します。
親の介護は出来るなら当番制で行う方法もあります。その場合のメリットをご覧ください。
また普段から親本人と介護について話し合っておきましょう。
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親の介護で兄弟が分担などでもめるケースの事例
兄弟の誰か1人に介護の負担がかかってしまう例
親が突然倒れてしまったり、痴呆症になってしまい日常生活がままなくなる…考えたくないことではありますが、誰にでも起こり得ることです。
そして、それはこちらの準備もしていないある日に突然やってくることも少なくはありません。
親が日常生活を送れなくなってしまうと、誰かが介護しなくてはいけません。
昔の日本では、「長子相続制」があり、長男(長子)がその家を継ぐという風習がありました。
長男が当たり前に親の面倒を見るということが行われていたのも昔の話。
現在はそのような家制度はないため、親の介護は子供が見ることが一般的です。
兄弟がいる場合は、兄弟で相談しあって親の介護を見ることになります。
核家族化が進む今では、結婚したら、特に親と同居する理由がなければ、それぞれの家族が自分たちの家で暮らすケースも多いですよね
そのため、兄弟姉妹がいても誰も親の近くに住んでいないということも多く、これがトラブルのきっかけになっているようです。
親の介護は、兄弟姉妹で平等に分担することが理想ですが、現実は誰か1人に負担が大きくかかることも。
介護は、継続するため長くなればなるほど費用面でも負担が大きくなります。
兄弟のうち、負担がかかっている人が不満を募らせ、兄弟仲が悪くなってしまうということは珍しくはありません。
兄弟でもめない為に、親の介護の分担などは話しあっておきましょう
誰が親の介護をメインでするかを決めておく
親の介護をきっかけに、今まで仲が良かった兄弟姉妹と確執を生んでしまうのは避けたいですよね。
私達兄弟はそんなことで揉めたりしないから、と安心している人も多いのではないでしょうか。
親の介護は、こちらの事情に関わらず、突然やってくることが多いです。
親の事は大切だけど、仕事や結婚で地元を離れて暮らしていれば、そう頻繁に地元に帰ってくるのは難しいでしょう。
かといって、近くに住んでいる兄弟に親のことを任せっきりにしてしまうと、いくら仲が良くても、いつの間にか「なんで私ばかり…」という不満が大きくなってしまいます。
親が元気なうちに、介護の話をするのはちょっと…という人も多いでしょう。
でも、急に介護が必要になった時に、ある程度決めるべきことを決めておかないと、曖昧なまま時間が過ぎてしまい、無言の押し付け合いになってしまいます。
そうならないためにも、日頃から兄弟姉妹で親の介護のことについて話しておくと良いでしょう。
問題は、誰が親の介護をメインで見るかということ。
親の介護は、子供の義務ですが、その負担は子供には平等に存在します。
「その時になればなんとかなる」という考えでは、いざ介護が始まって誰も介護出来ないということにもなりかねません。
今からでも、兄弟姉妹で話し合っておきましょう。
親の介護を兄弟で話し合っておくと良いこと
介護の費用面でのことも話し合っておく
兄弟姉妹であっても、大人になるにつれ、それぞれの生き方で社会に出ていきます。
それぞれが家庭を持ったり、仕事をしていたりして、別々の家で暮らす兄弟姉妹は多いのではないでしょうか。
大人になるにつれ、顔を合わせる機会も減り、深い話しをすることも減りがちです。
ましてや、まだ元気いっぱいの両親を見ていると、介護の話なんてする必要もないと思ってしまいます。
でも、自分たちが年を重ねているように、当たり前に両親も年をとっていきます。
介護はいつ必要になってもおかしくありません。
いつ来ても対応できるためには、兄弟での話し合いの場を持ち、親の介護に対するそれぞれの意見をすり合わせるということが重要です。
盆や正月など、みんなが集まりやすいタイミングで介護になった時のことを話し合っておきましょう。
介護には、お金もかかります。
お金が関わると、途端にトラブルが増えることもあるため、介護が必要になった時の費用をどのように負担するのか、また相続の分担なども話しておくと良いでしょう。
親の介護を兄弟で分担当番制に
当番制で介護をするメリット
家制度はなくなったとは言え、兄弟の中でも一番上の兄や姉は頼られがちな存在です。
そのため、兄が親の介護をメインで見ることになった家では、兄は仕事で日中不在のため、家にいる兄嫁が両親の介護をすることになりました。
でも、負担に耐えきれず兄嫁は自分の実家に戻ってしまった…このようなケースはとても多いようです。
核家族化により、親の介護は実子が見るものという考えが広まりつつあります。
兄嫁の立場からすると、なんで嫁の私ばかりが義親の面倒を毎日見なきゃならないの!と不満が溜まったというのは想像できますよね。
このようなことを避けるためにも、親の介護は、兄弟で日替わりの当番制にすることによって平等な介護をしているという兄弟も増えているようです。
こうすることによって、介護による負担も平等になるため、1人にだけ負担が集中することなく、介護の質も良くなるというメリットも多くなります。
親の介護について、親本人とも話し合っておきましょう
親に聞いておいた方が良いこと
介護をすることになった時、困るのは介護する側はもちろんですが、介護される本人も大変です。
誰でも自分の子供に負担をかけることは避けたいと思っているでしょう。
そんな中、自分の介護の為に時間やお金を使わせて申し訳ないという気持ちになっている人も多いのではないかと想像します。
親の本当の気持ちを知っておくことも、介護には必要です。
本当は、どうしてほしいのか(子供に介護してほしい、施設に入りたい)を知っておくと、いざ介護となった時に、親の意向に沿うことができます。
また、お金や入っている保険も聞いておくと、慌てなくて済みます。