水彩画を描くときは水張りを!水張りに必要なものと方法を解説

水彩画を描いたことがある人の中には、絵が完成した後の用紙がよれてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。そのようなときは、水張りをしてから絵を描くことで紙のよれを予防することができます。

でも、実際にどのような方法で水張りを行えばいいのかわからないと、水張りをすることができません。水張りをするときは、どのような手順で行えばいいのでしょうか。

ここでは、水彩画を描く時に紙を水張りする方法についてお伝えします。綺麗に絵を仕上げるためにも、水張りの手順を知って絵を描きましょう。

水張りをした用紙を使って絵を描くことで、紙がよれることなく美しい絵を描くことができるようになりますよ。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

ガス代の節約・元栓を閉めても節約にはならない!節約方法を紹介

毎月のガス代の請求が高く、どうにかしてガス代を節約することはできないか、頭を悩ませている人もいるので...

鉄のやかんの手入れ方法!使い始めと使用後の正しいお手入れ方法

鉄のやかんを購入し、これから長く使って行きたいと考えている人の中には、正しいお手入れの方法を知りたい...

靴のサイズの選び方とは?大きさだけではなく幅や高さも要確認

靴のサイズを選ぶ時はどのようにしていますか?自分は○○センチだからと履かないで買ってはいませんか?...

ニットをリメイクで切るときは後処理が大切!簡単再利用のコツ

ニットはリメイクのために切るとほつれてしまいます。そのため、ニットを切った後はほつれ防止のための後処...

オカメインコのケージ内のレイアウトはシンプルがベスト!

オカメインコのケージ内を色々レイアウトして、オカメインコが楽しめるようなおしゃれ空間にしようと思って...

車が雪道でスリップしないための運転方法と対処法について解説!

車で雪道を運転することになったら、一番心配なことは「スリップ」ですよね。スリップしないために...

新生児のお風呂はドキドキ!入れ方や必要なものを紹介します

産院で新生児をお風呂に入れてくれるところも多いですね。退院して自宅で入れるとなると、うまく入...

100均グッズを使った手作りプレゼントのアイデアをご紹介します

仲の良いママ友にさりげなく手作りプレゼントを贈りたいと思っても、何を作ればいいのかわからない人の方が...

水彩で背景を描きたい時の描き方!水の量を調節するのがポイント

水彩で背景を上手く描きたい!そんなあなたに、描き方のポイントについて詳しくご説明します。水彩は段...

大学の卒業式の親服装は何がいい?親の服装選びとマナーを解説

お子さんが無事に大学を卒業することになり、一安心だと思っているお母さんもいるのではないでしょうか。...

自転車を売りたいときには防犯登録を取り消すべき?その方法とは

自転車を売りたいけれど、買ったときに防犯登録したものはどうなるのでしょうか?自分で防犯登録を...

食品サンプルの材料は百均で全て揃う。材料からパーツまで

美味しそうな食べ物やスイーツなどの食品サンプルが、百均の材料だけで作ることが出来ます。今回は...

お香典の相場、友人の兄弟では?お香典のマナーと注意点

お香典には相場というものがあります。ほとんどの場合はその相場を参考にしてお香典を包むのですが、友人の...

服の枚数の平均や必要平均枚数と簡単に減らす方法や着回しのコツ

服の枚数の平均について、特に女性の場合は必要以上に服を持っている人もいるでしょう。では、持っていても...

夫婦二人なら食費は2万でやっていける!その方法を教えます

子供が生まれるとお金もかかるから、夫婦二人のうちに少しでも食費は抑えておきたいですよね。そこ...

スポンサーリンク

水彩画を描くときは水張りを!方法の前に必要な物を確認

水彩画用紙の水張りで準備するもの

  • 木製パネル
  • 画用紙や水彩紙
  • 水張りテープ
  • 刷毛や幅広の平筆、もしくはスポンジ
  • 水を入れる容器
  • ビニールなどの敷物(周囲を汚さないため)

用途と選び方や保管方法など

木製パネルは店頭でチェックを

ベニヤで作られたパネルで画用紙を水張りする土台となるものです。サイズはA判、B判各種やキャンバスサイズなど大小種類があります。

中には歪みやベニヤの表面の処理があまいものがあるので全体をよく見てチェックしてから購入しましょう。

平らな場所に置くと歪みが確認できます。一度使っても作品を剥がして何度も使う事ができます。

用紙は吸水が良く少し厚めのものを

水張りは画用紙や水彩紙を始め、ケント紙などでも可能ですが初心者は水を吸いやすい画用紙などが向いています。薄い紙は水を使った作業中に破れてしまう可能性があるので避けましょう。

一般的な粘着テープは水張りテープの代用にはならない

切手の裏側のように水をつけると強い粘着力がでるノリが処理された紙製のテープです。塗れた紙を接着するのでガムテープやビニールテープでは代用できません。

長期間使用しないときは食品ラップでしっかり包み、ジッパー付きの袋に密閉するなど湿気を遮断して保管してください。(空気中の湿気でもノリが粘着力を持ってしまいテープが固まってしまいます)

刷毛やスポンジ

紙に水を含ませたり、水張りテープを湿らせるためは大きめの平筆でも可能ですが、刷毛やスポンジを使うと広い面に手早く水を塗ることができます。

水彩画を描く時に水張りする方法!水張りの手順を解説

水が飛散る可能性があるので濡れると困るものがない状態にしてください。

水張り作業をするときは余裕を持ったスペースを確保

1.用紙と水張りテープはサイズ・長さに注意しよう

作品の完成サイズはパネルの大きさです。水張りをする場合は紙の4辺を折ってパネルに固定するので、1cmから2cm程度余裕のある大きさが必要です。

水張りテープもあらかじめパネル各辺の長さよりも数センチ程度長く切っておきます。1辺ずつ止めていくので4本の水張りテープが必要になります。

2.画用紙にしっかりと水を含ませる

刷毛やスポンジを使って裏から画用紙にたっぷりと、そして隅々まで水を塗っていきます。このとき水を「塗る」というよりも紙に「水を含ませる」と考えてください。ただし、作業台や机の上まで水浸しにしてしまうと、この後の作業がしづらくなるで紙だけに水を含ませるようにしてください。

先濡らした部分が乾いてしまわないよう、紙全体がまんべんなく水を含んだ状態にするのが重要です。

3.パネルに画用紙を置く

木製パネルの表面に画用紙の濡れた面を合わせて置きます。できるだけ画用紙の中心にパネルがくるように配置しましょう。中心から空気を抜くように軽く押さえつけて密着させます。

4.水張りテープを張っていく

水張りテープの光沢がある面に水を塗ります。刷毛やスポンジを使って適度な量の水で濡らして下さい。

濡らしたテープを画用紙の一辺ずつ張っていきます。パネルの数ミリ外側から水張りテープを貼り、画用紙とパネルの間の空気を抜きながらパネルの角に合わせて画用紙を織り込むようにして抑えましょう。

貼る順番は、縦横どちらからでも構いませんが、向かい合った辺を先に作業します。

5.角の処理

画用紙と水張りテープの角はパネルに沿って折込んで処理すると見た目もきれいです。

完成したらしっかり乾燥させましょう。

水張りを成功させる方法・水張りのポイントを紹介

張る方法のコツさえつかんでしまえば難しいことではありません。

水張りのコツ

画用紙に十分水を含ませること

一番のポイントは画用紙にしっかりと、均一に水を含ませることです。これを疎かにするのが失敗の一番の原因です。

手早くやろうと焦らない

紙が十分に湿っていれば作業は焦らなくても大丈夫です。落ち着いて作業しましょう。

水張りテープの扱いに慣れる

水が少なすぎると粘着力が出ず、多すぎても貼りにくい水張りテープ。適度な水加減に慣れるには少し経験が必要ですね。

きれいな場所で作業する

使用する水や道具、作業場所はきれいにしてから行いましょう。絵の具など画材の色が残っているとせっかく水張りした画用紙を汚してしまうかもしれません。

水張りした紙に絵を描く方法!しっかり乾燥させてから絵を描こう

水張りしたパネルは、季節や湿度にもよりますが数時間、または1日程度置いてから使うといいでしょう。

乾燥すると濡れてたわんでいた画用紙がパネルに張り付いてきれいな平面に仕上がります。

急いで乾燥させようと温風を当てて乾燥させるとパネルが歪むことがあるのでお勧めできません。

水張りした画用紙が必要な場合

余裕を持って作業して置きましょう。定期的に作品を作る場合は、あらかじめいくつかまとめて準備しておいてもいいのではないでしょうか。
乾燥が不十分な状態で作画を始めてしまうと、画材の色が滲んだり、鉛筆などは描きにくいだけでなく紙を傷つけてしまう恐れがあります。

作品の仕上がりのためにも、作業は完全に乾燥させた状態からにしましょう。

水彩画を描く時に水張りをしたほうが良い理由は歪みを防ぐため

画用紙に絵を描く場合、もちろんそのまま描いても構いませんが水彩画のように水を使う技法では、紙がたわんで波打って描きにくくなることがあります。

たわみに色がたまって思い通りの色にならないこともあるでしょう。

そうしたことを避け、作品を美しく仕上げることができます。

その他にも、カルトン(画板)がなくても描きやすい場合や、一時的な展示であればパネルのまま壁にかけたり、立てかけるなどもできます。

もちろん、作品が完成し乾燥したあとにパネルから外すこともできます。

接着剤などではなく水で張っているので、パネルのかどに沿ってカッターを使って切り離すことができます。

残った水張りテープも濡らしながら剥がし、パネルは再利用できます。

水彩絵の具やポスターカラー、アクリル絵の具といった水を使う画材で絵を書く場合は、ぜひ水張りをしてみてください。

簡易的にはイラストボードなどもありますが、パネルの安定した平面とは比べ物になりませんよ。