高齢者向けのレクリエーションで手芸を楽しむこともあります。そんな時におすすめの簡単に完成する手芸をご紹介します。
針と糸を使わずにできる作品もありますし、簡単な手縫いで完成の作品もあります。高齢者にも楽しんで作ってもらえる手芸作品です。
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高齢者のレクにおすすめ、ボンドで作る簡単手芸
高齢者のレクでは、老化現象で衰えてくる身体や脳の機能の維持・向上が目的となりますから、誰でも気負う事無く出来る作業が良いですよね。
そこでおすすめなのが、ボンドを使う方法です。
針や糸のはとても小さく扱うのが難しいという方でも、指で塗るだけのボンドならみんなが扱いやすいですよね。
身体機能の向上という点では劣ってしまうかもしれませんが、簡単なくらいの作業の方が心に余裕もでき、おしゃべりしながら行えるので、コミュニケーションを促進させるメリットが生まれます。
ボンドを使う手芸にはいくつかありますが、作る作品はレクにいらっしゃる方に合わせて難易度を変えると良いでしょう。
少し大きめの手芸作品なら、ブックカバーがおすすめ
実用的ですし、意外と簡単にできてしまいます。
少し難易度を上げて小さめの作品にするなら、栞やティッシュカバーなどもおすすめです。
フェルトを使った簡単手芸、お花のブローチ
高齢者のレクで手芸をする時におすすめなのが、「ボンド」です。
ボンドを使う手芸なら、フェルト作品もおすすめ
フェルトは切りっぱなしで使えるのが良いところですよね。簡単に作れるお花のブローチの作り方をご紹介しましょう。
お花のブローチ
- フェルト
- ボンド
- ブローチピン
- ハサミ
作り方
- フェルトを半分に切って長方形にします。
- 半分のフェルトを更に細長くなるように、半分に折ります。
- 重なる端の部分に端から1cm位の幅でボンドを縫って、貼り合わせます。
- 端から1cmのラインでまち針を横向きに使って、固定します。
- ボンドが乾くのを待っている間に、袋になっている部分を5mm位の間隔で切り込みを入れていきます。切り込みはまち針のラインまで入れます。
- 切り込みを入れ終わったら、まち針を外してボンドを塗ります。
- クルクルときつめに巻いていき、巻き終わりとしっかりと指で押さえてくっつくまで待ちましょう。
- お花の裏側にブローチ用のピンをボンドで貼り付けて完成です。
可能であれば、巻き終わりだけでもホットボンドを使うと、すぐに接着できるので便利です。
フェルトを2枚使って重ねて作るとボリュームも出ますし、違う色のフェルトを使うと豪華な仕上がりになります。
パールなどをあしらうのも素敵です。
ブローチ用のピンではなく普通の安全ピンなどを使う場合には、お花の裏に収まるサイズにフェルトを正方形に切って、正方形のフェルトと出来上がったお花で安全ピンを挟むようにすると良いでしょう。
高齢者でも簡単にできる手芸、指編みエコたわし
高齢者のレクで手芸する時には、安全であることは大切ですよね。自分の指を道具として使うなら、安全ですし手指の運動にもなりそうです。
高齢者におすすめ、指を使った編み物
最近では毛糸も100均で売られています。編み物と言うと冬のイメージですが、エコたわしなら季節を問わず使えますね。
エコたわしは消耗品なので、洗い替えに何個あっても困らないのもポイントです。プレゼントにも良いですよね。
指編みエコたわし
- アクリル毛糸
- ハサミ
作り方
- 利き手とは反対の手の親指に、毛糸を数回巻きつけて親指をとじて解けないようにします。
- 人差し指の前から始めて、中指、薬指、小指の順で前後交互に糸をかけていきましょう。
- 小指の後ろまで糸をかけたら、次は薬指、中指、人差し指と前後交互に糸をかけながら戻ります。この時に、2の毛糸の上を通しましょう。
- 2の毛糸をつまんで少し引っ張り、出来た輪っかに人差し指を入れるようにして、糸を人差し指の裏側へ回します。
- 毛玉に繋がっている糸を少し引っ張って、人差し指と中指の間に裏側の糸が見えるようにます。
- 同じ様に、中指も3でかけた糸を引っ張り、出来た輪っかに中指を入れるようにして裏側へ回します。
- また、玉に繋がっている糸を引っ張って、裏側の糸が中指と薬指の間から見えるようにします。
- 薬指、小指も同じ様におこないます。
- 毛玉に繋がている糸を持ち、指の裏側をグルリと回して手前に持ってきます。
- 先ほどと同じ様に、指にかかっている糸を引っ張り輪を広げて、指を折り曲げて通すのをひたすら繰り返します。
- 細長く編めてゆくので40cmくらいになったら、中指まで編んだところで20cmほどを残して毛糸を切ります。
- 切端を小指の輪に通して、指から外し、キュと引っ張って口を閉じ結んで解けないように処理します。
- 編み始めも同様に解けないように結びます。
- 飛び出ている糸を左右に分けて編んだ物をクルクルと巻いていきます。
- 巻終わりには14の糸を使ってギュッと結び丸いタワシの完成です。巻き終わりの飛び出ている糸は、左右取りらかの糸と一緒に持ち結んでしまうか、内側に入れて処理しましょう。
説明が長くなりましたが、作業はとても単純ですから高齢者でも十分におこなえる作業です。
簡単に手縫いで作るポケットティッシュケース
ここまでは、簡単な手芸をご紹介してきましたが、手芸と言えばやはり縫い物は外せませんよね。
縫い物を行なう時には、直線縫いだけで出来る簡単なものがおすすめ
最も簡単で実用的なものならポケットティッシュのケースです。意外かもしれませんが、左右をまっすぐ縫うだけで完成しますよ。
コツは生地のたたみ方、生地は横15cm、縦15cmで用意します
- 生地の表を下にしておき、上下を3cm幅で折ります。
- アイロンをかけるなどしてしっかりとクセづけてくださいね。
- 2を裏返して表が見えるように置き、上から4.5cmの幅で折り、下からは5cmの幅で折ります。
- まち針などで仮止めして、端から1cmのラインを縫います。
- 逆の端も同じ様に縫ったら、生地を裏返して完成です。
ティッシュの出し入れする部分の折返し幅を多めにとることで、縫わなくてもOKにしました。
直線縫いを2回だけなら、手軽に作れますよね。
高齢者のレクは楽しく取り組むことが大切
高齢になるに連れて、どうしても脳や身体には少しずつ衰えがやってきます。しかし、それらは使うことで機能の維持や向上が期待できるのです。
ストイックにひらすらトレーニングするのも良いですが、それではなかなか続けるのは難しいですよね。
高齢者の「レクリエーション」
レクリエーションは物づくりやゲームなど、楽しいことが多いですよね。
コミュニケーションを図って楽しみにながらトレーニングを行えるというのが、レクリエーションのメリットです。
楽しむためには、「みんなが出来るもの」であることがポイント
手芸がレクに向いているのは、手指を動かすと同時に、頭も使わなくてはいけない点でしょう。
作っている間は集中しますからストレス軽減などに繋がりますし、完成した時には達成感も得られます。
同じものを作るにしても、難易度を上げ下げしやすい点も手芸のメリット
レクに参加する方全員が同じ難易度で行なうというのは難しいですよね。作業レベルは人によって様々です。
必要以上に難易度が高いとやる気が無くなってしまいます。
手芸のレクなら、基本とする小物を一つ決めて、余裕がある人は飾りを楽しむという方法が可能です。
例えば、先程のテッシュケースを作る場合でも、ビーズやリボンなどの飾りも用意しておくと、チャレンジしたい人だけ難易度を上げることが出来ます。