どんな素敵な靴でも、きちんと手入れをしないと、時間が経つごとに残念な見た目になってしまいます。
特に雨の日は歩き方に気をつけても靴を濡らして、靴を傷ませてしまいますよね。
そんな時に役に立つのが防水スプレーです。
とはいえ、防水スプレーはどのようにして使えば良いのでしょうか?
靴の汚れを落としてからかけるべきなのか、特に気にしないでかけていいのか、使った事がない人にとってはわからないことだらけです。
そんな防水スプレーの正しい使い方についてご紹介いたします。
また、靴以外にも使える防水スプレーの活用方法についてもご紹介します。
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靴に防水スプレーする使い方を知る前に、種類を知ろう
防水スプレーには2種類あり、使用されている成分が異なります。それぞれ防水の仕方が異なるので、使用目的に合わせて使い分けると効果的に防水することができます。
2種類の防水スプレーの特徴
フッ素系
水の粒子よりも細かいフッ素樹脂を浸透させて、繊維の一本一本をコーティングすることにより水の浸透を妨げます。繊維一本一本をコーティングするので空気の通り道は確保されており、そのため通気性は保たれます。
しかし、フッ素樹脂が繊維の一本一本に乗っているだけなので、防水効果の持続性はよくありません。
シリコン系
シリコンが繊維と繊維との間の隙間をうめて、表面全体をコーティングすることによって防水します。繊維と繊維の間の隙間が埋められるので、空気の通り道もなくなってしまい、通気性が損なわれます。
それぞれの防水スプレーの特性から、革靴にはフッ素系の防水スプレーが適しています。革靴は通気性を保つことが大切です。通気性が損なわれると、臭いが発生したりカビたり、革が劣化してひび割れてしまう原因にもなります。
ただ、フッ素系の防水スプレーは防水効果の持続性がシリコン系ほど良くないので、週に2~3回程度と、こまめに使用すると良いでしょう。
靴に防水スプレーをする時の使い方の注意点
防水スプレーを使用する最の注意点についてご案内します。
正しい使い方
換気の良い場所で使用する
防水スプレーを吸い込むと健康を損なう可能性があります。できるだけ防水スプレーを吸い込まないように注意して使用しましょう。具体的には、屋外で、風下に人がいない状況で使用します。風の無い日はスプレーのガスが滞留するので、場所を移動しながら使用します。
防水スプレーをよく乾かします
防水スプレーは、成分が繊維に付着して乾くことによりコーティングとなります。ですから、防水スプレーをたっぷりとかけた後、完全に乾かすことにより効果が発揮されます。防水したい製品を使用する直前にかけても効果が得られないので、日程に余裕をもち使用するようにしましょう。特に革靴は乾くのに時間がかかるので、おでかけ当日の使用は避けて、前日のうちにかけて置くようにしましょう。
革の変色に注意する
目立たない足の内側の側面部分などに少しかけてみて、革に変色などが起きないか確認してから全体に使用しましょう。特にスエード素材などは、スプレーして濡れた状態では色が濃くなり、乾いたら色が戻りますが、乾いても色が完全に戻らない場合があります。目立たない部分にスプレーして完全に乾かして確認しましょう。
靴に防水スプレーをかける時の使い方を紹介
防水スプレーの使用方法をご紹介します。
靴の手入れ方法
1、まず、最初に靴の汚れを落とします
靴の縫い目や紐を通している部分には細かい砂やほこりが入り込んでいるので、靴専用のブラシで丁寧に払い落としましょう。そのあと、乾いた布で革靴全体のほこりを拭き取ります。綿100パーセントの使い古した下着やTシャツなどを使用しても良いでしょう。
2、床が汚れないように紙等を敷き、その上に革靴を置き、膝の高さ辺りから防水スプレーをかけます
かけ残しがないように均一にかけます。縫い目や、水などに浸かりやすい靴の下半分はとくにしっかりとかけましょう。ただ、防水スプレーは一度にたくさんかけるよりも、一度乾かしてから重ねてかけるのが効果的です。しかし、重ねがけしすぎても逆に効果が薄れてしまうので、2~3回重ねがけするのが良いでしょう。
3、スエードなどの起毛素材の革は、完全に乾いた後にブラシで毛を起こして整えましょう
防水スプレーは、靴の内側にはかけないようにしましょう。内側にかけると吸汗性が損なわれてしまいます。
防水スプレーが手にかからないように、手袋を装着して使用すると安心です。また、最初は靴のかかと部分を持って靴の前側部分をかけて、その後、靴を地面に置いてかけるのも良いでしょう。その際、防水スプレーの液が地面に垂れないように、下に新聞紙などを敷きましょう。
靴は大事に使えば、長く綺麗に履くことが出来ます
革靴は非常にデリケートな素材でもあるので、日頃からのお手入れや保管方法を良くすると、長持く履くことができます。
靴の保管方法
履いた後
汚れを落とします。
目立った汚れがなくても細かい砂やほこりがついています。帰宅した時に、さっとブラシや布でほろってあげましょう。
雨で濡れたあと
濡れたまま放置しないで水分を拭き取りましょう。スエードなどの起毛素材はごしごし拭き取らずに、布で押さえて水分を吸い取るようにしましょう。
革に栄養を与えてよみがえらせるタイプのクリームなどがありますので、そういったもので日頃から革に栄養を与えてあげましょう。
色が剥げている部分がある場合
同色の靴クリームなどで色を塗りましょう。直射日光が当たらず、高温多湿にならない場所に保管しましょう。
普段は履かない靴
夏場の湿気る季節は1ヶ月に1回、乾燥する冬場は2ヶ月に一回などと周期を決めて、靴を壁に立てかけて置いて風通しします。
直射日光があたると革が乾燥急に乾燥してひび割れなどの原因になるので、必ず直射日光が当たらない場所を選んで下さい。
靴以外にも使える!防水スプレーの使い方
防水スプレーは靴以外でも様々なものに使うと便利です。
靴以外の防水スプレーの使いみち
傘などの雨具
傘や雨合羽など、完全に防水したい場合は、シリコン防水スプレーがお勧めです。
ウインドブレーカーなどの衣類や手袋
ウインドブレーカーなどで土砂降りでは着用しない衣類や、通気性を保ちたい手袋には、フッ素系防水スプレーを使用しましょう。
便利な防水スプレーですが、使用に注意が必要な点があります。
床につくと非常に滑りやすく危険なので、使用する際は新聞紙などを敷きましょう。床についてしまった場合は、きれいに拭き取りましょう。
屋外で使用する際
自転車のブレーキ部分にかかると潤滑油の役割をしてしまい、ブレーキのききが悪くなってしまいます。
使用する際は、自転車にかからないように気をつけましょう。
電気製品や光学製品に付着すると動作不良やレンズ曇りの原因となるので、電気製品や光学製品の近くでは使用しないように気をつけましょう。