子供の記憶はいつから残る?赤ちゃんの記憶がない理由

子供の記憶はいつから覚えることができるのでしょうか?また、いつまでは忘れてしまうのでしょう。

パパの顔を見ると泣いてしまう、できるだけ家にいるときには接しているのに…と寂しい思いをしているお父さんは多いのではないでしょうか。実は赤ちゃんの頃は、大人のように記憶しておくことがまだできないんです。

個人差はありますが、記憶が定着してくるのはこのくらいの年齢となります。嫌われていると思わずに、ゆっくり成長を見てあげられたらいいですね。

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いつから覚える?子供の記憶

突然ですが、あなたは小さい頃の記憶をどの程度までさかのぼって思い出すことができるでしょうか。

まれに、母親の胎内にいた時の記憶やそれ以前の記憶がある子供や、2歳前後の記憶を話すことができる大人もいるようですが、多くの人は3~5歳くらいの思い出が一番古い記憶として甦るのではないでしょうか。

出来事を思い出として脳に記憶するためには、「海馬」という部分が機能する

この海馬が出来上がるのは、2歳~3歳の頃であると言われています。

海馬が発達する以前の年齢では、記憶を残しておくことは難しい

仮に、海馬が出来上がったとしても、その機能は完全ではありません。
「前にも来たことがある」と思い出せる場所があったとしても、その場所にいつ来たのか、その場所で何をして、どのような気持ちになったのかといった、思い出を語るまでの記憶として残らない可能性もありますし、記憶が書き換えられて違うものになってしまうこともなくはないようです。

2~3歳の子供が、会ったことがある人や行ったことがある場所の事を覚えていないのは、当たり前の事象

ただし、思い出としては残らなくても、「楽しかったこと」「嬉しかったこと」「悲しかったこと」は感情として残るようです。
小さいうちに、楽しい、嬉しい経験を沢山することで、脳細胞がより発達すると言われているので、楽しさや喜びを経験させて、豊かな子に育てましょう。

いつからいつまで?子供の記憶に残りにくい時期

2~3歳の子供が、記憶を残しておけないことは脳の構造上仕方がないことだということはおわかりいただけたと思います。

子供が記憶を残さないことを「幼児期健忘」と言います

健忘と言われると、忘れるというイメージを持ちますが、この時期の子供は、忘れるというよりは思い出すことが出来ないといった表現が正しいと思います。

3歳までに脳の機能のほとんどが完成すると言われていますが、この2~3歳の時期の子供は、言葉の発達が秀でている

言葉はどんどん記憶して覚えていくのに、思い出はどうして残らないのだろうと思うかもしれません。
しかし、記憶は言葉のように、毎日繰り返し話すものではなく、頭の片隅に記憶しておいたエピソードを必要な時に引っ張り出してくる作業になるため、言葉のように反復することにはなりません。

この時期には言葉を覚えるための脳の機能が発達していますので、その中で記憶は奥の奥の方に追いやられてしまい、他の記憶の中に埋もれていってしまうのですね。

3歳をすぎると、記憶を引っ張り出してくることができるようになる

子供との会話の中に、「この前も来て○○したよね」などとエピソードを思い出せるようなヒントを使っていくと、子供自身も思い出を掘り起こす作業が上手になると言われていますので、思い出話を楽しみたい方は、3歳を過ぎたら訓練をしてみてはいかがでしょうか。

記憶を忘れてしまったとしても、脳の奥の方にその時の感情は残っています

どのような感情を持って過ごしてきたかは、子供の成長に大きく関わりますので、忘れてしまうから大丈夫と、怖い経験をさせたり、悲しい思いをさせたりすることはやめてください。

子供はいつから記憶のトレーニングができる?赤ちゃんのときから実はしていた

6ヶ月をすぎた赤ちゃんが、「いないいないばあ」を喜んで動作に期待したり、ちょっとした芸事をするようになったりすることがありますね。

これも、記憶です。

長期記憶とは異なり、短期記憶と呼ばれている

赤ちゃんの短期記憶は、6ヶ月の頃で2週間前後

いないいないばあのように、毎日繰り返し楽しむ遊びや、毎日眺める母親の顔など、繰り返し目にするものについては、その記憶が更新されていくので、どんどん継続していきます。

しかし、父親の場合にはどうでしょう。
ほんの1週間やそこやの出張から帰ってきた父親の顔を忘れてしまった我が子に、ショックを受ける父や、祖父母などは、多いですよね。

これは、赤ちゃんの短い記憶力が原因です。決して、父や祖父母が嫌いだからではありませんので、安心して下さい。

小さな赤ちゃんにも、記憶力はあります

ただし、月齢や年齢によって、記憶しておける期間には差がありますので、記憶させておきたいことは、できるだけ毎日、赤ちゃんに見せてあげることが大切です。

なかなか抱っこをする機会がないというお父さんも、1日1回は我が子を抱いて、あやしてあげると良いですね。

子供の記憶が残るようにするコツ

子供に多くの記憶を残してあげたいと思う親も多いでしょう。

大人もそうですが、嫌な経験と楽しい経験は記憶に残りやすいですよね。子供も同じです。子供に記憶を残したいと思うのであれば、子供に楽しい経験を沢山させましょう。

記憶が残るポイントになるのは3つ

楽しい経験を五感を通してする

子供が好きな活動を、体をいっぱい使って楽しんだ経験は、記憶として残りやすいです。「公園で砂を触って、花の匂いを感じた」「ママといっしょにお餅をまるめて、蒸したてのお餅のいい匂いを知った」「家族皆で花火を見て、大きな音を感じた」など、経験に五感がプラスされると、子供の記憶により残りやすくなります。
しかし、この経験は、子供が楽しいと思える活動が前提です。子供が主体的に活動できる内容のものを用意してあげましょう。

言葉を添える

子供が楽しい経験をしている時に、何が起きているのかを解説してくれる親の存在が大切です。「お砂サラサラして気持ちいいね」「お花のいい匂いがするね」「大きな音でびっくりしたけど、花火はきれいだよね」など、いま子供が感じている感情は、どう表現したら良いのかを、大人が代弁します。
これによって、子供が自分の経験を言葉にすることを学べるのです。

思い出話をする

子供が忘れないうちに、思い出を振り返りましょう。
「昨日、公園に行って砂遊びをしたよね。砂で何を作ったっけ?」「花火の音はどんな音だったかな?」など子供が記憶を引っ張り出してくるためのお手伝いをしましょう。

記憶する力を高めるためには、実際に感じた事を言葉で表現することが大切です
まだ言葉が未熟な3歳くらいの子供には、大人の代弁が必要不可欠。小さい頃から沢山子供と会話をして、記憶のトレーニングをしていきましょう。

子供の記憶は忘れるもの大きくなると更新される

3歳の子供が、昨日行った公園の事を覚えていたとしても、小学生になった子供が、そのときの記憶を思い出すことはできるでしょうか。

実は、小学生になった6歳~7歳のころ、脳の発達によって、3~5歳のころの記憶が一旦整理され、多くが消去されると言われています。
これは、小さい頃に感じたストレスや、怖い、悲しいなどの感情を一回リセットすることで、トラウマのような状態を引き起こしづらくするためにも有効だと言われていますが、成長の中で起きる自然な現象です。

5歳の時には3歳の事を覚えていたのに、7歳になったら5歳の時の事を思い出せなくなっていた、なんていうこともあるかもしれませんが、これは記憶力が悪くなったのではなく、脳の成長による過程で仕方のないことなので、安心して下さい。

子供は成長するものです。
体だけではなく、心も、記憶も、どんどん成長します。
子供の成長を見守りながらも、良い思い出を沢山もって大人になれるように、支援していきたいですね。