デイサービスでの体操にボールを使う種目を加えてみよう

デイサービスを利用する高齢者には、怪我なく体操を楽しんでもらいたいですよね。

そこでおすすめなのが「ボール」を使う体操です。

でもどんな運動が高齢者に向いているのか、座ったままでもできるものがあるのか悩みますよね。

今回はデイサービスでできるボールを使う体操のやり方と注意点について説明します。

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デイサービスの体操でボールを使うと高齢者にこんなメリットがあります

デイサービスでボールを使うレクリエーションにはさまざまなメリットがあります。

  • リハビリの効果が高い
  • ルールが簡単である
  • やっている利用者が楽しい

高齢者の方の体力やリハビリメニューに合わせて、ボールの大きさや重さに注意しましょう。

高齢者にとっては、ルールを理解することが難しいという方も多いので、なるべくわかりやすいルールで行えるというのも魅力です。

そして、大切なのが、やっていて楽しいかどうかです。
利用者にとってレクレーションが楽しいか楽しくないかというのは、やはり重要なポイントで、あまり楽しくないレクリエーションには不満の声も聞かれます。
その点、ボールを使ったレクリエーションというのは、評判が良いことが多く人気のあるメニューです。

いろいろなルールを決めたり、ボールの重さや大きさを変えることによって、多くの人達に対応できるレクリエーションになります。

デイサービスにおすすめなボールを使った体操をご紹介します

太もも転がし体操

ボールを使うレク前の準備体操に最適な体操です。
太ももの上でボールを前後に転がします。コロコロと転がすことによってボールの感触を手で確認することができます。
慣れてきたら、ボールの速さを合図で早くしたり、遅くしたり、または「ストップ」というとボールを止めるなどするとゲーム性がアップします。

ボールを持って体を伸ばす

ボールを胸の前に持って、前、上下、左右いろいろな方向にボールを持ったまま、体を伸ばします。
この動きのポイントとしては、腕だけを伸ばすのではなくて、視線も一緒に移動させることが大切です。動く方向に目線を向けることによって、動かす時の筋肉が伸びやすくなります。
この体操のアレンジ方法としては、スタッフと同じ方向にすばやくボールを移動させたりする方法や、ちょっと難易度を高くするならば、スタッフは言葉で「せーの上」と言いながら腕を右に伸ばしたりと、言葉と違う動きをすると一気に難しくなります。

デイサービスでボールを使った体操を行う場合の注意点とは?

デイサービスでボールを使った体操をする時には、いくつかの注意点があります。

  • 運動の制限があるかどうか医師や看護師に確認する
    血圧や心臓疾患などで運動に制限がある方もいます。または人工関節で禁忌肢位があるなど、事前に確認しておきましょう。
  • 利用者の体調管理
    利用する方の当日の体調をきちんと把握することが大切です。体調や痛みの確認、血圧、脈拍など測定しておくと良いでしょう。
  • 準備体操をする
    準備体操をして、体を動かす準備をすると共に、動かして痛みがないかどうかの確認もできます。腕や足がどれくらい動くのか実際に動かしてみましょう。
  • ボールが落ちても拾わないように
    利用者によっては、ボールが落ちてしまった時に、急に立ち上がってふらつきの原因になったり転倒する可能性のある人には、無理にボールを拾わないように声掛けしましょう。
  • 体調を見ながら進める
    ボール体操中に、途中で具合が悪くなってしまった場合には、すぐに運動を中止しましょう。
  • スタッフの配置で目が行き届くように
    利用者が多い場合にはスタッフにもなるべく余裕を持たせ、ケガのないように目が行き届くよう気を付けましょう。

いすに座ったままでもできる簡単なボール体操は?

椅子に座ったままでもできる簡単なボール体操をご紹介します。

《ボールをお腹に持ったままできる体操》

  1. お腹の前で、ボールを抱えるように両腕でつかみます。
  2. お腹に力を入れたままで、4秒間数えながら手でボールをつぶすように押さえます。
  3. ゆっくりと力を抜いて、最初の体勢に戻します。

《ボールを背中と椅子の間に入れてできる体操》

  1. お尻を椅子の少し前側に座り、背中と椅子の背もたれの間にボールをはさみます。
  2. ゆっくりと背中でボールをつぶすように寄りかかります。
  3. 元の位置にゆっくりと戻します。

《胸と肩の力を使った体操》

  1. 始めに指は天井を向け、胸の前でボールを両手でしっかりとはさみます。
  2. ゆっくりと両側からボールを押し付けて力を入れます。
  3. ゆっくりと元の位置に戻します。

《太ももの内側を鍛える体操》

  1. 両足を肩幅に開き、両膝でボールをはさみます。
  2. 両足を閉じるように内側に力を入れてボールを押さえます。
  3. ゆっくりと力を抜き、始めの体勢に戻します。

高齢者にバランスボールを使うとどんな効果を得られる?

レクリエーションで、バランスボールを使った体操を行うこともあります。
高齢者にバランスボールを使うと、どのような良い効果があるのでしょうか。

  • 筋肉をほぐす
    バランスボールの上に座っていると、不安定な状態なので全身の筋肉がバランスを取るために働きます。
    筋力のアップにも期待ができます。
  • 姿勢の改善
    バランスボールの上に座ることによって、骨盤の動きが出やすくなるので姿勢の改善に効果的です。
    骨盤は上半身と下半身をつなぐ大切な場所で、骨盤周りの筋肉がほぐれることによって、本来の骨盤の位置へと戻りやすくなります。
  • バランス感覚を養える
    高齢になると転倒が起きやすくなってしまいますが、バランスボールを使うことによってバランス感覚を向上させられる効果も期待できます。