合皮は劣化により剥がれることがあります。お気に入りの合皮のバッグが剥がれてきていたら、それがそのバッグの寿命かもしれません。
そこで、合皮が劣化により剥がれてしまうことについて、合皮が劣化で剥がれる理由や劣化によって剥がれるまでの期間、気をつけたい保管方法や合皮の劣化を防ぐことはできないこと、購入時の注意点などお伝えしていきましょう。
これを読めば、どんなにキレイだった合皮のバッグやジャケットでも年数を経過すると劣化してしまうことがわかります。ぜひこれからも合皮の商品を楽しむためにも参考にしてみてください。
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合皮は年数の経過による劣化で剥がれる理由
普段使っているカバンや靴、ベルトなどには合成皮革が使われているものがたくさんあります。最近の合皮は、風合いもかなり本革に近いものがありパッと見ただけでは合皮かどうかわからないほどです。
しかし、合皮はその性質上、時間の経過とともに必ず劣化するものなのです。
合皮は化学繊維や合成樹脂を様々に加工して作られていますが、製造直後から空気中の水分と反応して加水分解と呼ばれる化学反応が始まります。
見た目にはわかりませんが徐々に合皮は劣化し、どれほど手入れや保管に配慮しても数年で表面がひび割れて剥がれる・硬くなる・溶けたようになって粘つくようになるなど状態が変化するのです。
ですから、合皮製品を買う時はどんなに大切に扱っても、何年かで使えなくなるということを知っておきましょう。
キレイだった合皮が劣化によって剥がれるまでの期間
一般的な合皮は、製造後2年から3年ほどで劣化してしまいます。
より品質が高く、ある程度長期間の使用を前提として作られた合皮でも5年から7年で寿命を迎えてしまうのです。
ここで注意したいのは、あくあでも「製造から」の時間経過が問題なので、購入した時点で新品であっても製造からは一定の時間が経っている可能性もあります。
思いがけず早く合皮の表面が剥がれたりベタつくなどしてきた場合は、流通や保管の段階ですでにある程度の時間が経過していたことが考えられます。
購入する場合は、合皮製品のそうした性質を知り納得した上で購入してください。また、使用後の手入れや保管方法で注意して使用することが大切です。
PVCレザーとPUレザー
合皮(合成皮革)には、材料や製法が異なるPVCレザーとPUレザーなどがあります。
外見を見ただけではわかりませんが年数を経て劣化した時の症状が異なります。
PVCレザー
塩化ビニル樹脂を使用したPVCレザーは劣化・変質すると合皮の表面にひび割れができて細かくボロボロと剥がれ、ときには粉に近いほど細く剥がれおちます。
長年しまい込んだ合皮製品の周囲に砂のように細かいゴミが落ちているときは、劣化していることが考えられるので確認してください。
PUレザー
ポリウレタン樹脂が使用されたPUレザーは、劣化によって表面がベタベタと粘りつくようになります。
一緒に保管しているものに張り付いて汚してしまうことがあるので注意が必要です。
合皮が劣化で剥がれるのを早めないためにも保管方法に気をつけましょう
かならず寿命がある合皮ですが、使い方や手入れ・保管方法に気をつけることで劣化を遅らせることは可能です。
湿度の管理
水分と反応する化学変化が劣化の一番の原因ですので、温度と湿度の管理が重要です。高温になる場所、湿度が高い場所での保管はせずに通気性の良い湿気のこもらないところで保管して下さい。
汚れや水気を拭き取る
しまう場合には汚れや水気はきちんと拭き取り、きれいな状態で保管しましょう。
日光(紫外線)が当たらない場所で保管する
紫外線も合皮を劣化させる原因になります。直射日光はもちろん、紫外線に当てないように保管しましょう。
いくら気をつけていても保管していた場所で劣化してしまい、細かく剥がれた落ちた表面が一緒に保管しているものを汚したり、ベタついてくっついてしまうことがあります。
一緒に保管するものにも注意しておきましょう。
残念ながら合皮の劣化を防ぐことはできない
ここまで説明したように、合皮は必ず劣化します。どんなに気に入っていても、いずれ使えなくなる時が来ます。
何十年も長く使いたいものであれば本革製品などを選ぶしかないでしょう。寿命が長い本革製品であれば、きちんと手入れしていれば数十年以上に渡って使用することも可能です。
寿命の長さや使うほどに味わいの出る本革は、魅力的ではありますが手入れに手間がかかったり価格が高価になってしまうデメリットもあります。
新しいうちはこまめに専用のオイルを塗り込んだり、水に濡れた場合に正しく対処しないとシミができてしまうなど、手をかける必要があるので面倒に感じる人は少なくないでしょう。
こうした本革と合皮のメリット・デメリットを考えて自分の使いやすいものを選びましょう。
合皮の物を購入するときは製造年月日を確認すること
合皮製品には比較的短い寿命があるということから、一定の期間で買い替えることを前提として使うものということになります。
それでも本革より安価とはいえ、ブランド物やソファなどの家具なら必ずしも安い買い物ではないかもしれませんね。
少しでも長く使いたい物は、購入前に製造年月日を確認してみましょう。商品・店舗によっては製造ロットから製造時期が確認できるものもあります。
工場直送で購入できるものであればより安心できるでしょう。
また、より安心して購入できる信頼できる店舗やメーカーなどを見つけておくと相談に乗ってくれる場合があります。
フリーマーケットやネットを使ったオークションなど、手軽で安く中古品を手に入れる機械がありますが合皮製品ではそうしたことも注意しましょう。
精巧に作られた合皮には、一見本革と見間違うほどのものもあるので気をつけたいですね。
寿命があるということは少し残念にも感じますが、手入れが簡単で汚れたら買い換えやすい手頃さは合皮のとてもありがたい特徴だといえるのではないでしょうか。