オカメインコは噛む力が強いため、噛み癖が付く前にしつけることが大切です。
甘噛みだからと油断していると、後で後悔してしまうことになります。
では、噛み癖があるオカメインコには、どのようなしつけが有効なのでしょうか。
噛むのには理由があります。
噛む原因に沿ったしつけ方法がベストですが、一方的なしつけはストレスと与えるだけです。愛情を持ったしつけをしてあげましょう。
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オカメインコが噛むのをしつける前に注意したいこと
オカメインコは実は、インコではなくオウムの仲間です。頬のチークがオカメの面に似ていることから、オカメインコと名付けられました。ほっぺたにあるかわいい模様や、頭にある冠羽がなんとも言えない愛嬌を醸し出しています。
性格も穏やかで甘えん坊、寂しがりやでなつきやすく、ペットとしてとても人気があります。セキセイインコなどと比べ、寿命も長いのが特徴です。
しかし、オカメインコは噛む力が元々強く、噛み癖が付く前にしっかりとしつけることが大切です。最初は甘噛であったとしても、だんだん強くなってくると、それが癖になってしまうこともあります。
しつけの際には、気をつけることがいくつかあるので頭に入れておきましょう。
しつけをする時期
生まれてから半年程度経った、若い時期に行いましょう。その時期を逃してしまったという人もいるかも知れませんが、それ以降絶対しつけできないのかといえばそうではありません。若い時期にしつけた場合と違い、時間も労力もかかることを覚悟する必要がありますが、しつけることは不可能ではありません。
飼っているオカメインコの性格の性格を知る
人間にもそれぞれの性格があるように、オカメインコにもそれぞれ個性があります。この方法がいいと信じてしつけたからといって、絶対に良い結果に終わるとは限りません。どんな方法でしつけたら良いのか、飼い主のあなた自信がみつけてあげることが大切です
愛情を持ってしつける
無理なしつけをしても、オカメインコにストレスが溜まってしまいます。勿論、飼い主のあなたにもストレスが掛かるでしょう。信頼関係があってこそ、しつけはうまくいきます。愛情をもってしつけること、楽しみながらしつけを行うことを前提としましょう。
噛むオカメインコに有効なしつけ方
鳥が人間を噛むということには、何らかの理由があるはずです。遊びであることもあれば、怒っていたり、拒否していたり、時には嫉妬であることもあるでしょう。
噛まれる人に多いのが、「噛まれたら嫌だな」と思いながら近づくことです。警戒心の強いオカメインコであれば、そんな人の心を感じ取って、噛んでしまいます。
オカメインコの要求を拒否した時、その怒りの表現として噛むこともあります。また、飼い主が怒っているときも噛みつきます。
噛まれらからと言って、声に出して怒ってはいけません。噛まれたときに声出して怒ると、逆に飼い主に興味をもってもらえたと思い、嬉しくなって、噛む行為を繰り返しかねません。
噛まれた場合は、すぐにゲージに入れたり、少し揺らして不快な状況を作ったり、短く強くオカメインコの顔に息を吹きかけたりして、噛む事が駄目な行為だという事を分からせてあげましょう。
だからといって、くちばしを強く掴んだりするような体罰的なしつけは絶対にするべきではありません。くちばしを叩く程度ならいいと考える人もいるようですが、できればするべきではないでしょう。
経った1回の体罰的なしつけのせいで、オカメインコとあなたの信頼が壊れてしまうこともあります。できれば数分程度で良いので、相手にしない、ゲージなどに入れて反省させるというのが、一番良い方法です。コミュニケーションを好むオカメインコにとって、これ以上のショックないはずです。
噛むオカメインコには、飼い主としての威厳を見せるのもしつけになる
あなたのオカメインコは、あなたの頭に止まったり、カーテンレールの上などに止まるなどの行動が多くはありませんか。そのようなところに止まる習慣があるのであれば、速攻やめさせるべきです。
オカメインコ同士は、止まっている目の高さで相手の立場を判断します。あなたより上にいるということは、あなたより自分の方が立場が上だと理解していることになります。立場が上だと、わがままになってしまいます。わがままが過ぎた場合、噛み癖も付きやすくなるでしょう。
普段から飼い主としての威厳を見せるためにも、オカメインコのゲージを、飼い主のあなたより低い目線になるように設置して下さい。頭や方などに止まった場合は、あなたより目線が高くなってしまいます。すぐに手などに移して、目線を下げるようにしましょう。それこそが、しつけにもつながるのです。
どうしてもカーテンレールなどに止まってしまう場合には、ダンボールや滑りやすい板などを斜めに設置して止まれないように工夫するのも良いでしょう。次第に、あなたの方が上の立場だと理解してくるはずです。
オカメインコが噛む原因に沿ったしつけ方法が大切
オカメインコは、穏やかで、なつきやすい反面、寂しがりやで繊細という一面も持っています。ですから、オカメインコが噛むということは、何らかの理由があるのです。噛む原因に沿った方法でしつけることが大切になります。
オカメインコは、とても神経質です。ちょっとのことでもストレスに感じてしまい、攻撃的になって噛んでくることがあります。手に乗せようと、ゲージを開けて中に手を入れた瞬間に噛まれたなんて人もいるでしょう。ゲージを開けたら、自分でドアから出てくるのを待ってあげましょう。
オカメインコの嫌がる事をするべきではありません。手で急に体を掴むというのもよくありません。ゲージの掃除をしようと、ドアを開けたら飛び出して来たなんてこともあるでしょう。しかし、いくら緊急だからと言っていきなり掴まれたりすれば、びっくりしてしまうのは当然です。そのことで手を嫌になり、噛んでしまうこともあるのです。手を嫌いにならないためにも、徐々に慣らす意味で、手で餌をあげてみるというのも、良い方法でしょう。
また、ゲージから出してあげる時間が長ければ長いほど、ゲージ嫌いになってしまいます。ゲージに戻そうとすると、噛まれるというこもああります。
ゲージに戻すと鳴き叫ぶ為、頻繁に出すようになってしまうと、逆にオカメインコの好き放題になってしまいかねません。気に入らないことがあると、すぐに噛んでくることに繋がります。
ですから、ゲージはオカメインコ自体の居場所であることをはっきりと理解させましょう。ゲージから出す時間は、一日1~2時間程度に留めてください。
オカメインコの甘噛みも無視しないこと
噛まれてもそれほど痛くない甘噛みだから多めに見てあげようなんて、思ってはいけません。最初は甘噛もから始まって、少しずつ噛む力が強くなってくると、それが癖につながってしまいます。
甘噛みであっても無視せず、しっかりと、しつけることが必要です。無視すればいつか、噛まなくなるなんて考えるのも間違っています。無視すると、反応が欲しくて、更に強く噛んでくることもあります。
強く噛むことに対して反応すると、この強さで噛まなければ反応してくれないとインコが思って、益々強く噛んでくるでしょう。逆に、全く反応しないと、自分の事に関心がないのではないかと落ち込んでしまい、オカメインコ自体が飼い主に興味がなくなってしまうこともあります。
甘噛みであれば、キツく注意する必要はありません。甘噛みは、あくまでオカメインコにとって愛情表現の一つです。甘噛をされたら、優しい声で、甘噛だから今のは大丈夫ということを教えてあげましょう。
ですが、強く噛んだ場合は違います。インコをゲージに戻すなどして、反省させることです。外に出してももらえない、つまらないということを理解させれば、噛むことを辞めてくれるはずです。
一回で、しつけることなど殆ど不可能です。しつけには根気が必要です。噛むことは自分にとって何の利点もないのだとオカメインコ自体に、何度も繰り返し教えてあげるなければなりません。時間をかけて覚えさせることが大切です。
全く噛まないとなると、ストレスを感じてしまうオカメインコもいます。オカメインコの目に入る場所には、噛まれたら困るものは置くべきではないでしょう。ゲージの中などには噛んでもよいおもちゃなどを置いて、それを噛んだ時は、しっかりと褒めてあげてください。
完全に噛まないようにさせることはできません。できれば噛まれてはいけないものは回りに置かないこと、そして、噛まれて痛い、もしくは噛んでは行けない物を噛んだ時には、すぐにゲージに戻すことを繰り返し行いましょう。それが、正しいしつけです。