缶にプルタブが付いていたのは昔の話、気がつくと見かけなくなりましたよね。
実はプルタブが無くなったことには理由がありました。社会問題になったプルタブが消えた気になる理由について、また日本ならではの細かな気遣いが見られる、ステイオンタブ式についてもご紹介をいたします。
その他にも、プルタブを集めて車椅子に変えるアルミ資源回収運動についても調べてみました。
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缶についているプルタブは昔?プルタブとは
缶ジュースや缶コーヒーなどの飲料水を開ける時、若い人たちは蓋と缶がくっついていることが当たり前と思っていることでしょう。
ですが、昔の缶飲料の蓋は、缶から取り外す形のものでした。実際に見たことがないと、一体どういうことなのかわからない人も多いですよね。
現在の缶の蓋は、「ステイオンタブ式」というスタイルのプルタブ
現在の缶飲料の蓋はほとんどがこの「ステイオンタブ式」の蓋ですので、若い人たちにとってはこれが当たり前になっています。
少し前、缶飲料の蓋は「プルタブ式」の蓋でした。先程も少しこの話題に振れましたが、以前は缶から蓋が外れる「プルタブ式」のデザインだったのです。
地域によっては「プルトップ」と呼ばれていたところもあるようです。
平成になってから生まれた人たちは、缶の蓋と缶本体が外れていた時代があったことは全く知らないことでしょう。
時代は進み、缶飲料を入れる缶のデザインも、新しい物へと変化していったのです。
では、一体なぜ缶の蓋が外れない「ステイオンタブ式」へとデザインが変わっていったのでしょうか。
昔の缶のプルタブが無くなった理由について
缶の蓋がプルタブ式からステイオンタブ式に変化した背景には、深刻な社会問題がありました。
オウルタブポイ捨て問題
以前のプルタブ式の缶の蓋は、蓋を開けた後にそのまま捨ててしまう人が多くいて、道や公園・海岸など、色々なところにプルタブの蓋が捨ててあったのです。
そして、この捨てられたプルタブが原因で怪我をしてしまう人や、鳥や動物が誤飲して命を落としてしまうなど、悲しい問題がたくさん起きてしまいました。
日本だけではなく世界全体で大きな問題になり、この問題を解決するために、ステイオンタブ式が取り入れられるようになったのです。
現在ではとても珍しい存在になったプルタブ式の缶ですが、こうした社会問題を背景に、徐々に姿を消していくことになりました。
プルタブ缶よりも昔は?イージーオープン缶の歴史
缶切りを使わずに缶の蓋を変えるタイプのものを、「イージーオープン缶」と言います。
現在はステイオンタブ式の缶の蓋が使用されていますが、それよりも前はプルタブ式の缶の蓋が使われていました。
イージーオープン缶の缶の蓋が登場したのは1965年頃です。アルコールを含んだ炭酸飲料を入れて販売するために用いられたのが最初です。
それまでは、缶切りを使って感を開けていましたが、缶の中身が吹き出してしまうことが問題とされていました。
イージーオープン缶のプルタブの蓋が登場し、開口口の改良も進み、徐々に開けやすい蓋へと進化していきました。
缶の素材により、どんな飲料でも入れられるわけではありませんでしたが、その後様々な改良が行われ、1968年~1980年ころにはイージーオープン缶がジュースなどにも使われるようになりました。
この当時も、缶の中身に入れる飲料の成分によっては、全ての飲料にイージーオープン缶の蓋を採用刷ることはできませんでしたが、缶の品質の改良や改善が進み、今では色々な飲料を入れて販売することが可能になりました。
プルタブからステイオンタブ式へ!海外との違い
日本で使われているステイオンタブ式の缶の蓋には、日本ならではの心遣いがされている部分があります。
缶を開けるステイオンタブ式の持ちての上部分についている「小さなくぼみ」
このくぼみは日本ならではの工夫で、缶を開けるときに開けやすいようにと心配りをしてつけられたもののようです。
海外ではこのようなくぼみがないことが多いため、日本でこの心遣いを発見した外国の方たちから、驚きの声も上がっています。
また、日本ではステイオンタブ式の缶の蓋がほとんどの数を締めていますが、アジア圏の海外ではプルタブ式の缶の蓋が使われているところも多いです。
こうしたことから、海外に出向いた際にプルタブ式の缶の蓋に出会い、感動や懐かしさを感じる人もいるようです。
プルタブの公害対策、アルミ缶のポイ捨てをなくす運動もあります
日本では、缶の蓋を集める運動も進んでいます。ご存知の方も多くいると思いますが、缶の蓋を集めて送ると、車椅子を送ってもらえる運動があります。
プルタブ回収活動に参加をすることで、公害やゴミ問題の解決に繋げることができる
車椅子をもらうまでには膨大な量を送らなくてはなりません。このため、とてつもなく時間がかかることのように感じるかもしれませんが、みんなで協力をして活動に参加することで、社会貢献ができることもあります。
また、集めてもらえるのは車椅子だけではありません。収益金の一部を発展途上国などの海外支援に当てる活動も行っています。
アルミ缶自体を回収する活動もある
こうした活動を利用することで、アルミ缶のポイ捨てなどのゴミ問題も解決できるように取り組むのも一つの方法です。
公害やゴミ問題を考え、自らが活動に参加をすることで、日本だけでなく世界の人たちを救うことにも繋がっていきます。
缶の蓋がプルタブ式からステイオンタブ式に変化したことには、こうした背景がありました。環境問題を考えることで、私達の住む地球を、自分たちの手でより良いものに変化させていきましょう。