ハムスターに適した床材と量を理解して、快適に過ごしてもらおう

ハムスターを飼うとなると、ケージに必要な床材について考えるのではないでしょうか。
どんな床材がいいのか、またどのくらいの量を用意すればいいのか、飼い主として理解する必要があります。

今回はハムスターに適した床材の種類や量について説明します。ハムスターは暑さが苦手なので、季節によって量も考えるようにしましょう。

また、床材の掃除方法や頻度についてもご紹介します。掃除する時は、全部の床材を交換しないように注意しましょう。ストレスが溜まってしまう原因になります。

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ハムスターに床材が必要な理由と適切な量について

ハムスターを新しい家族として迎え入れると、その可愛らしい家族に癒やされますね。

ハムスターはケージで過ごすことが多いですが、床材を敷く必要があります。
床材はなぜ必要かということを知らない飼い主も意外と多く、理由がわからないので適切な量もわからないということがあります。

可愛い家族が快適に過ごせるために、床材について知っていきましょう。まず、ハムスターにとって床材が必要な理由はいくつかあります。

ハムスターの温度調節のために必要

ハムスターにとって適切な温度は、20~26度くらいの温度です。
育児や発情時には適切と感じる温度が変化することがありますが、健康的にハムスターが過ごせる基本的な温度はこの範囲です。

ハムスターは寒さにも暑さにも弱い動物

小さな体なので、温度が適していないと命を落としてしまう可能性にも繋がります。

そのため、寒いときは床材に潜ってみたり、暑くなったら床材の上で寝てみたりと、ハムスター自身で床材をうまく利用して温度を調節しています。

ハムスターは湿度の高い環境も苦手なので、床材には湿気を吸収してくれる役割もあります。

床材はクッションの役割を果たす

ハムスターを飼育するときに、金網のケージを使用している飼い主もいると思います。
ハムスターも楽しそうに金網を登ったりするのですが、時々うっかりと落ちてしまうことがあります。金網以外にも回し車から落ちてしまうなど、おっちょこちょいな一面が見られます。

そのときに、床材のない場所に落ちてしまったら、怪我をするほどの衝撃を受けることもあります。
床材を敷いていると、万が一落ちてしまっても衝撃を吸収してくれるので、小さな体に怪我をさせずに済みます。

ハムスターのストレス発散に

ハムスターは穴を掘って身を隠す習性があります。
外敵から身を守るためで、隠れる場所のない環境は恐怖と不安でストレスを感じてしまいます。

単純に穴を掘って体を動かしてストレス発散という意味もありますが、いずれにしてもハムスターにとって穴を掘ることが出来ない環境での生活は居心地が良くありません。

床材の適切な量

ハムスターにとって床材が必要な理由はわかりましたね。ハムスターにとって適切と感じる床材の量は、約2~5cmの厚さに敷いている量です。

ハムスターの行動を見ながら、適切な量を調節してあげましょう。

冬はハムスターの床材の量を多めにしましょう

ハムスターにとって適切な床材の量は、約2~5cmであると紹介しましたが、常にこの範囲というわけではありません。
季節や温度によって、ハムスターが快適と感じるように、量を調節してあげる必要があります。

適切な量の目安

気温が下がる季節には、床材の量を少し増やして保温性を高めてあげましょう。体がすっぽり隠れるほど潜れる量があると、喜んでくれるはずです。

床材だけでは心配な場合は、ペット用のヒーターを併用して使ってもいいですね。ケージの下に敷いて温めるグッズなので、決してケージの中に直接入れないで下さい。

高温と湿度に注意が必要です。

程よい冷たさを感じることが出来て、湿気を吸収してくれるという点から、夏は床材として紙を使用してもいいかもしれません。

新聞紙やキッチンペーパーが使用することの出来る紙です。
ティッシュはハムスターが頬袋に入れたときに、ぺったりとくっついてしまうので、使用しないで下さい。

ハムスターの床材の量だけではなく、種類にも注意しましょう

先ほども少し触れましたが、床材の量はもちろんですが、種類にも注意が必要です。使用する種類によっては、ハムスターの健康に影響を与えてしまうことがあります。

人間にとっては無害に感じるものでも、ハムスターにとっては危険というものがあるので、使用しないように覚えておきましょう。

床材には避ける素材

木くず

木くずの床材を使用する飼い主が多いと思いますが、木くずにも実は危険が潜んでいます。

木くずには針葉樹タイプと広葉樹タイプがあり、比較してみると、針葉樹タイプの方がアレルギーを引き起こす可能性が高いとされています。

アレルギーと言っても、皮膚炎や結膜炎、気管支炎などいろいろな症状が考えられ、どの症状でもハムスターにとっては不快な症状です。

体調不良のストレスから寿命を縮めてしまうこともあるので、注意してあげましょう。

綿

保温性もあり、ハムスターにとっても心地良さそうに感じる綿も、実は使用してはいけない床材です。

床材を頬袋に詰めて巣に運ぶときに、綿の床材だと窒息してしまう可能性があります。
窒息までしないとしても、万が一飲み込んでしまったときに消化不良を起こし、内臓に大きな負担がかかってしまいます。

また、足に綿の繊維が絡まってしまい、血行障害を引き起こしてしまうというケースも少なくありません。

ハムスターが安全に使用することが出来る床材は、干草や藁、新聞紙やキッチンペーパーが挙げられます。

ハムスターに適した床材を選ぶようにしましょう

ハムスターにとっての床材について説明してきましたが、ハムスターにとっての理想的な床材とはどのようなものでしょう。

安全で、快適に過ごすことが出来る床材

ハムスターにとっての理想的な床材と言えるでしょう。

もし飲み込んでしまっても健康に影響はないか、床材と触れ合っても体調に異変は起きないか、痛みや痒みを感じることなく過ごすことが出来るかという安全面は絶対に譲ることの出来ないポイントです。

安全に使用することが出来ない床材では意味がありません

さらに保温性や吸湿性には問題ないか、ホコリなどは出ていないか、季節に合った快適さを感じられているかという点も大切です。

飼い主にとっても掃除のしやすさ、定期的に購入することが出来る床材かなどを考える必要があります。

いくらハムスターにとって良い床材でも、定期的に掃除することが出来なかったり、なかなか手に入れることが出来ない床材では長期間使用することは難しくなります。

ハムスターの床材の掃除方法と頻度について

最後にハムスターの床材の掃除の頻度や、注意点を紹介していきましょう。

床材の掃除は毎日行う必要はありません。一週間に一度のペースで構いません。

掃除をするときに全ての床材を処分しないで下さい

ハムスターは縄張り意識が強く、嗅覚も敏感なので、自分のにおいを感じることで安心します。

全てを新しい床材に交換してしまうと、自分のにおいが全くなくなってしまい落ち着かなくなってしまいます。

古い床材と新しい床材を混ぜるようにして、掃除・交換を行って下さい

ただ、濡れてしまった床材については、一週間も放置してはいけません。水分を吸収した床材を放置していると、カビや雑菌の繁殖の原因になってしまいます。

汚れたり濡れている床材は、すぐに処分してあげましょう。