ペットのうさぎをいつものようにブラッシングしていたらハゲを見つけることがあるかも知れません。
「ブラッシングのしすぎ?」、「方法に問題が?」、「それとも病気?」など不安に思うことでしょう。
ブラッシングの方法やうさぎがハゲてしまうさまざまな原因についてご紹介します。
うさぎの健康を維持するためにも、細かく観察していきましょう。
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うさぎをブラッシングしていた時にハゲを発見したら
うさぎの毛のハゲにはいくつか原因があります。
病気やストレスではないかと心配になってしまいますが、病気以外でもハゲをつくる原因があります。まずは何が原因かを確かめた上で、必要な対処をしてください。
換毛期
うさぎには年に4回の換毛期があり、主に春と秋には大量の毛が抜ける傾向があります。一度に多くの毛が抜けてしまうと、部分的にハゲを作ってしまうこともあります。3~5月の春から初夏にかけての時期、または9月~10月の秋であれば換毛期によるハゲの可能性もあります。
ハゲている部分をよく見てみてください。皮膚が赤くなっていないようなら、換毛期が原因かもしれません。しばらく様子を見て、毛が生えてきて正常になるかどうか確かめてください。
傷
ハゲている部分を見て傷がないかどうか確かめてください。傷がある部分は毛が抜けてハゲてしまうことがあります。傷が浅くて小さい場合は様子をみて、ケージの中を清潔に保つようにしてください。
傷がひどい場合は動物病院へ連れて行ってください。傷口にばい菌が入り感染症になる可能性もあります。
偽妊娠
メスのうさぎが自分で毛をむしっているようなら、偽妊娠の可能性が考えられます。うさぎはむしった毛で巣を作ろうとすることがあります。動物病院などでオスのうさぎを見る機会があったり、他のうさぎにマウンティングをされた場合は偽妊娠の可能性があります。偽妊娠はあまり何度も繰り返すと子宮や乳腺の病気にかかることもありますので、その場合は避妊手術などの対策が必要です。
皮膚炎や病気
うさぎが痒がっていてフケが出ている場合はダニが原因かもしれません。ダニは1~2ミリ程度の大きさなので見つけにくいですが、ブラッシングをしてダニがいないかどうか確認してください。
皮膚に赤みがあるなど異常が見つかったら皮膚炎などが考えられます。
自分では対処できない状態の場合はすぐに動物病院で診てもらうようにしてください。
うさぎをブラッシングしていたらハゲが…対処の仕方は?
うさぎのハゲの原因が換羽期の場合や、小さな傷があり病院へ連れていくほどではない場合ならしばらく様子をみるだけで十分です。
もしも皮膚炎などの病気が原因と思われる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
ハゲている部分の皮膚が赤くなり、ただれているようなら湿性皮膚炎が考えられます。湿性皮膚炎の場合は患部の毛が湿っていて、毛が抜けて皮膚が赤くなる特徴があります。悪化すると傷みも伴いますので、動物病院で治療しなくてはいけません。
フケが出ているけれども痒がってはいない場合は真菌性皮膚炎の可能性も考えられます。背中や首のあたりにできることが多く、フケが出ているけれども痒がってはいないのが特徴です。真菌性皮膚炎は人にも感染する場合があるため、病院で調べてもらう必要があります。
湿性皮膚炎と真菌性皮膚炎では対処の方法が違います。まずは獣医の診察を受け、対処方法を指示してもらってください。
うさぎをブラッシングでハゲさせないために
うさぎがハゲてしまう原因には皮膚炎などの病気の可能性もあります。ブラッシングを習慣にすることで、ハゲや皮膚の異常などにも早く気づくことができます。うさぎの状態にいち早く気づき、病気を防ぐためにもブラッシングはとても重要です。
ブラッシングの仕方
うさぎのブラッシング用のブラシを用意してください。うさぎ用が望ましいですが、犬猫用のペット用ブラシでも大丈夫です。グルーミングスプレーもあると便利ですが、水を入れた霧吹きでも構いません。他にうさぎが喜ぶご褒美用のおやつを用意してあげてくださいね。
うさぎを抱くことができれば、ぜひ抱っこした状態でブラッシングをしてください。抱っこが難しいのなら、逃げないように軽く押さえるだけでも良いです。
グルーミングスプレーか霧吹きの水を自分の手のひらにかけて濡らしたら、うさぎの毛を揉むようにしてマッサージしてください。こうすることでうさぎの抜けた毛が濡れた手についてきます。
次に背中から脇腹にかけてブラッシングをしていきます。毛の流れと逆の方向に向けてブラシをかけてください。ブラシが毛に引っかかったら痛がりますので、ブラシを持つもう一方の手を添えながら、優しくブラシを動かしてください。
体全体にブラシをかけることができたら、最後の足の裏です。足の裏は毛玉ができていないかどうかを確認しながら行ってください。毛玉を見つけたらハサミでカットするなどして、取り除いてください。
手で毛並みを整えたら完了です。大人しくブラッシングをさせてくれたご褒美をあげましょう。
うさぎはブラッシングが原因でハゲるわけじゃない
うさぎのブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、皮膚の状態を確認するためにも必要です。
ぜひ、定期的にブラッシングをするようにしてください。
ブラッシングのせいで毛がハゲるといことは考えられません。
逆にブラッシングをしないために皮膚炎やダニなどに気がつかずにハゲを作ってしまう可能性の方が高くなります。
うさぎのハゲを防ぐためには飼育環境を見直してください。
うさぎは体温調節が苦手で暑さにも寒さにも弱いため、常に室内の温度には気をつけてください。暑い日が続くと熱中症になってしまうこともあります。うさぎは暑いときは耳から放熱して体温を調節しますが、うさぎがぐったりしていて呼吸が荒く、耳が熱くなっている場合は熱中症の可能性があります。寒さが厳しい時期には防寒対策が必要です。室温が18℃を下回らないように調整してください。
湿度にも弱く、湿度から皮膚炎になってしまうこともあります。うさぎの皮膚は薄いので、梅雨の時期などは特に炎症を起こしやすくなってしまいます。湿度は40~60%を保つようにして、湿度が高い日が続く時期は皮膚の状態もチェックするようにしてください。
うさぎと遊んであげることもストレス解消になります
うさぎはストレスからハゲを作ってしまうこともあります。
体の毛を執拗に舐めてハゲを作っている場合はストレスも考えられます。
うさぎがストレスをためないためにも一緒に遊んであげたり、オモチャなども用意してください。
うさぎは走ることが好きです。うさぎが走り回ることができる広さを確保してください。そこで追いかけっこなどをしてコミュニケーションをとると良いでしょう。おやつを持って逃げると、うさぎが追いかけてきてくれます。
うさぎは穴を掘る習性があるので、毛布なども置いておいて、そこにおやつを隠しておくのも良いでしょう。おやつを探しながら毛布を掘る動作もできます。
毎日1時間は遊ぶ時間を確保して、ケージから出して運動をさせ、一緒に遊ぶようにしてください。30分ずつ1日2回でも良いですので、時間がある時にたっぷり遊んであげてください。ケージから出して一緒に過ごす時間を持つようにしましょう。集中して遊んであげることでストレス解消になります。
うさぎのハゲを見つけたら、原因を考えてすぐに対処することが大切です。そのためにもブラッシングを習慣にして、ハゲを作らないような飼い方や接し方にも工夫をしてみてください。