ゼラチンのゼリーは冷凍するとどうなるのでしょうか?凍ったまま食べるのであれば、そこまで気にすることはありませんがもし凍ったものを溶かしてから食べようとしているのなら止めたほうがいいでしょう。
また、早く固まらせたいからといって冷凍するのも注意が必要です。
ゼラチンゼリーが固まらないときにはどんなことが原因なのでしょうか?ゼラチンゼリーについて紹介します。
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ゼラチンのゼリーは冷凍すると不味くなる
お菓子作りでゼリーを作った時に、「早く固めたい」「まだしばらく食べない」と言った理由で冷凍庫に入れることはありませんか?
シャーベットのように食べるのでしたら問題ありませんが、ゼラチンのゼリーは冷凍すると不味くなります。
実際にゼリーを一度凍らせてから解凍してみると、思った以上に水分がゼリーから出て、残った物を食べてみると、食感が悪く思いの外不味いです。
そういった理由から、時短や長期保存のために、ゼリーを冷凍庫に入れるのはやめておきましょう。
ただし、一般的に売られているゼリーの中には、冷凍しても味がそれほど落ちないゼリーもあります。
それは一体なぜなのでしょうか?
冷凍しても美味しいゼリーには「アガー」が使われている
アガーというのはあまり耳にした事がないと思いますが、ゼラチンと同様に液体をプルプルに固めてくれる素材です。
アガーは常温でも型崩れがしづらく、一旦冷凍させてから解凍をしても、極端に味が落ちることがありません。
ゼラチンゼリーは冷凍したら凍ったまま食べるほうが美味しい
ゼラチンのゼリーを解凍させて食べると、思った以上に不味いことがわかりましたが、ただ、凍らせてシャーベットのように食べるのであれば、話は別です。
ゼラチンゼリーは冷凍したら凍ったまま食べるほうが美味しいです。
ゼリーの最大の特徴であるプルプル感を楽しみたいのであれば、凍らせる必要はありません
シャーベットとゼリーの間の、あの独特の食感を味わいたいのであれば、一度冷凍させましょう。
ちなみに、寒天でゼリーを作った場合も同じです。
一旦冷凍させてから解凍すると不味くなってしまいますので、凍ってシャリシャリの状態で食べるようにしましょう。
ゼラチンや寒天が余って、普通に食べるのに飽きてしまったら、このようなゼリーシャーベットにすれば、食感が変わって別のお菓子のように食べることが出来ます。
ゼラチンゼリーを冷凍で固まらせたいときには時間に注意
手作りのゼリーが食べたいと思った時に、早く食べたくて冷凍庫に入れようと思ったりすることがあるかも知れません。
しかし、ゼラチンゼリーを冷凍で固まらせたいときには時間に注意です。
というのも、固まる前のゼリーを完全に凍らせてから解凍しても、固まらずに再び液体に戻ってしまうからです。
時短のつもりが思わぬ失敗になりますので、冷凍庫の温度にもよりますが、入れておくのは10分から20分程度にし、それから冷蔵庫に移すようにしましょう。
ちなみに、ゼラチンのゼリーは寒天と違い、温かいと溶けてしまいますので、常に冷蔵保存をするようにしましょう。
ですので、美味しいゼラチンゼリーを味わいたいのであれば、温度管理も大切になります。
ゼラチンのゼリーが固まらない…原因とは
ゼラチンのゼリーが固まらない…その原因とはどういったものがあるのでしょうか?
ゼラチンが足りない
分量を守ったつもりでも、全体の量に対してゼラチンが足りないと固まるチカラも弱まってしまいます。
ゼラチンがきちんと溶けていない
板ゼラチンや粉ゼラチンを使う際、水にふやかす工程が大切です。
これをきちんと行わないと、液体にゼラチンが十分に溶けず、ゼリーとして固まらなくなってしまいます。
ゼラチンに熱を与えすぎている
ゼラチンがよく溶けるように、お湯で溶かそうとしたり、お鍋に入れたゼラチンを沸騰させてしまうと、ゼラチンが固まらなくなってしまいます。
他にも電子レンジで加熱し過ぎの場合もこれに該当します。
ゼラチンと相性の悪い果物を使っている
ゼラチンのゼリーに、生のパイナップルやキウイ、レモン、グレープフルーツなどを入れようとすると、それらの果物にはタンパク質分解酵素やペクチンが含まれているため、固まらなかったり、柔らかすぎるゼリーになってしまいます。
そういった場合、缶詰の果物を使用したり、加熱済みの果物を入れると固まらせる事が出来ます。
また、アルコールを入れたゼリーを作ろうとした時に、アルコール度数が高くてもゼリーが固まりづらくなってしまいます。
アルコール度数を薄めて減らすか、ゼラチンの量を多くしてみましょう。
ゼラチンのゼリーは冷凍向きではありません
ゼラチンのゼリーは冷凍向きではありません。
ですので、冷凍させて長期保存させたいのであれば、「アガー」を使ってゼリーを作ってみてはいかがでしょうか?
ゼラチンは豚や牛の皮から取れるコラーゲンから作られているのに対し、アガーは海藻や豆から抽出した成分から作られています。
食感はゼラチンがもっとも柔らかく、その次にアガー、そして寒天の順で固い食感になります
アガーはゼラチンよりもややしっかりとしているため、温度管理もやりやすい素材です。
とはいえ、全く注意事項がないわけではありません。
溶かす時は、ダマにならないように気をつけ、またゼラチンと同様に沸騰させると固まらなくなりますので、加熱させすぎないようにしましょう。
このように、美味しいゼラチンのゼリーを食べたいと思ったら、冷凍させないなどの温度管理が大切です。
他にも寒天やアガーといった、ゼラチンとは違った特性を持つ材料もありますので、自分の好みに合った素材でお菓子作りを楽しんでみましょう。